オタマジャクシの育て方ホーホー村教育研究所


●教室で「カエルの卵」を育ています。卵から,オタマジャクシ。やがて,足が出て,手が出て,しっぽが短くなって,小さいカエルになります。その変化がとても面白く,子どもたちも大変興味を持って,毎日見ています。たくさんの子が「ほしい!」と言って持って帰りました。


●えさ オタマジャクシは,雑食性で人間の食べるものならなんでも食べます。卵から孵って最初は,卵を包んでいたゼリー状のものを食べますから,何も餌をやらなくてかまいません。ゼリー状のものが無くなったら,餌をあげるようにします。
 パンよりも麺類,麺類よりも肉類が好きのようです。その他,ホウレンソウのおひたし,お汁の具,だしこ,金魚のえさなどなんでも食べます。学校では給食からオタマジャクシが喜びそうなものを選んであげています。昨日は,シチューに入っていた貝(アサリ)をあげましたら,群がって食べていました。水を汚さないように,一度水洗いしてからあげました。オタマジャクシは,なにが好きかを調べるのも面白いです。エサは,あまり多くやらないことがコツです。えさが余ると水が濁り,オタマジャクシが死んでしまいます。

●水かえ 1日くらい汲み置きした水を使うか,熱帯魚などに使うカルキ抜きの薬を入れた水を使うのが一番良いですが,網走の水道水でしたら,少しお湯を足して,ぬるくしたら大丈夫です。冷たい水をドッと入れると,心臓麻痺で全部,死んでしまいます。

●成長 暖かくして,えさをちゃんとやっていると,早く大きくなります。寒い屋外に置くとなかなか成長しません。エサが不足していると,共食いをします。


[成長の様子]
@えらがでる(子どもたちは,「足が出た」と勘違いしますが,最初のころだけエラが体外に出ているのです。ちょうどウーパールーパーのようなものです。しばらくすると,このエラは体内にしまわれ見えなくなってしまいます)
A魚の様にエラぶたはなく,体の片方だけにに水を出すところがある(よく見ると見えます)
B うしろ足が少しずつできる
C前足が片方ずつ,下の写真の様に突然出る。 (体の中で,出来てそれがパッと出る)


   皮膚の中で手が完成している               突然,皮膚から手が出る 



  D しっぽが短くなる

●カエルは,溺死します  
                   
 この時期,えら呼吸から肺呼吸に変わる。この時に大抵カエルは,死んでしまいます。
その一番の原因は,溺死

おぼれ死ぬんです。わたしもカエルがおぼれ死ぬとは思っていませんでしたが,おぼれるのです。
 石などで,陸地を作ってやってもダメ。 おぼれます。
どうしたら良いかというと,水槽の水を極わずかにして,水槽を傾けて傾斜をつくり,1/3くらい陸地になるようにしてやると良いのです。

槽を傾けフタをする
 カエルになると,壁を登って逃げ,水がないところで,干からびて死ぬので,フタが必要です。



●カエルになると,生きた虫しか食べませんから,近くの池や川に放してやりましょう。

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