花の名前 | 漢字名など | 特徴 | 似たものとの違い | 備考 | |
フクジュソウ | 福寿草 |
[毒草] |
キタミフクジュソウ 一本の茎に1つの花が咲く。開花時のがくの色は、茶褐色。葉の裏に密に毛があるか少数。葉の最終裂片の幅が狭い。 |
フクジュソウ一本の茎にいくつかの花が咲く。開花時のがくの色は、暗緑色。葉の裏には無毛か少数の毛がある。葉の最終裂片の幅はキタミフクジュソウより広い。 | 左の比較は、滝田謙譲『北海道植物図譜』(榧古書店2001)の解説による。記載内容を比べて見ると、明らかに違うように思うかもしれないが、実際のものは、その中間のものもたくさんあり、なかにか見分けがつかなかったが、いくつかの特徴をつかまえると見分けられようになった。 |
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フキノトウ | 蕗の薹 | 詳しくは、こちらへ | |||
ニリンソウ | 二輪草 | ●高さ20pほどの多年草。一つの茎に二輪咲くので、二輪草というのだが、実際には、三輪咲くものも少なくない。この辺りでは見かけないが,そっくりの三輪草といのもあるので,ホントまぎらわしい。 ●かたまって咲くので、春の林の端や明るい森林の中でとても目立つ。ピンク色の花(実は,これは花びらでなくて,がく片とのこと)もあり、時には緑色の花をつけるものもある。これをミドリニリンソという。 |
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ミズバショウ |
水芭蕉 里芋(さといも)科学名 Lysichiton camtschatcense |
●少し年配の方は、「夏の思い出」で、♪夏が来れば思い出す、遙かな尾瀬、遠い空、ミズバショウの花が咲いている〜♪という歌も知ってる方が少なくないでしょう。でも、咲くのは春です。 ●花に見える白い部分は、花びらでなく、花を包む苞(ほう)というもの。花は、苞の中にある棒状の部分。とても香りが強い。芭蕉は、バナナの仲間で単子葉植物。広い葉が似ているというので、水芭蕉の名となった。私の子どものころは、ヘビノマクラと呼んでいた。 |
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エゾエンゴサク |
蝦夷延胡索 | ●高さ20pほどの多年草。花の色は、紫だが、アジサイのように色の薄いもの、濃いもの、赤みががったもの、青みががったもの,白いものと、といろいろだ。これは、個体によるものが、土地によるものか、成長の段階によるものかは、確かめていない。●黄色の花だが、とても似た花にエゾキケマンがある。エゾエンゴサクよりも少ないが場所も時期も同じころに咲く。●地下には、小さな芋がある。 | |||
アズマイチゲ | 東一華 | ●高さ20pほどの多年草。春の日当たりの良い林の端に咲く。他の植物が大きくなる前の早春,フクジュソウと競って春を告げる花。高さ20pほどの白い花がかたまって一斉に咲くのでとても目立つ。 | |||
オオバナノエンレイソウ | 大花延齢草 | ●高さ40pほどの多年草。●林の中などて、よく目立つ。こけに似た種類て゜、少し小さい高さ25pほどのミヤマエンレイソウと、カワユエンレイソウが網走に分布している。オホーツク公園に分布しているのは、全てがカワユエンレイソウであった。 | オオバナノエンレイソウ ミヤマエンレイソウより一回り大きく、おしべがめじべより明らかに長い。花弁の先がミヤマエンレイソウほどは、とがらない。花が上向きに咲く | ミヤマエンレイソウ オオバナノエンレイソウ より一回り小さく、おしべとめしべの長さがほぼ同じ。花弁の先がとがる。花が横向きに咲く | カワユエンレイソウ 2008年、網走郷土博物館の三品さんによって、網走にもカワユエンレイソウが分布していることが明らかになった。オオバナノエンレイソウ より一回り小さく、おしべとめしべの長さがほぼ同じ。花弁には丸みがあり、花はやや横向きに咲く。 |
エンコウソウ | 猿猴草 | ●長くはう茎を猿の手に見立ててつけられた名前。 | エンコウソウ エゾノリュウキンカより小型で、這い、花が2つ付くのが普通。 |
エゾノリュウキンカ 花が多数付き、立つ。 |
エゾノリュウキンカ(蝦夷立金花)=ヤチブキは食べられることもあってか絶滅状態。網走では、極限られたところにしかなくなった。 |