もの作り ホーホー村教育研究所

2001.7  シャボン玉をつくり

999.12.25 ビートから砂糖が出来ます

シャボン玉つくり

 

シャボン玉液の作り方は,インターネットで調べてみるといろいろな作り方が紹介されています。「スライムに使う洗濯のりPVAを入れる」というのは,前にはなかったものです。台所用洗剤ママレモンとグリセリン,ガムシロップなどを混ぜて作ったあった6年物のシャボン玉液に洗濯のりPVAを混ぜてみました。

改良されると思ったら,おおはずれ! さっぱり,シャボン玉にならない液になってしまいました。

それで最初から作り直すことにしました。その結果,とても簡単にできる大きなシャボン玉ができる「液」の開発に成功しました。それは,水1.5リットルに

@台所用洗剤「ジョイ」(シトラスミント)詰め替え395mLの半分ほど(約200mL
APVA洗濯糊 100mL

を入れるというものです。ほかの物は,入れません。それでも,上の写真のような大きなシャボン玉ができます。



※もう少し,高性能のシャボン玉液ができないかといろいろ試してみました。上のものにゼラチン10gを200mlの熱湯に溶かしたものを入れ,直径10p程度の
針金で作ったワクで試しにやっててみると,シャボンの膜の上でポンポンとはずんでも割れないシャボン玉になりました。これは良いと思い,大きなシャボン玉
を作ろうとしましたが,まったくダメでした。でも,小さなワクでは,面白いです。


ワクは、ハンガー と 包帯で
しゃぼん玉を作るワクは、洗濯モノの針金ハンガーが使えます。ちょっと、小学生には難しいようですが、素手で丸く平らにします。そのままでは、シャボン液がちゃんとつかないので、毛糸などをを巻くということを良くやっていますが、それは手間が大変。それで、伸び縮みする包帯を使うのが良いのではないかと思いつき、やってみました。これがとても良い。上手に巻くと、包帯1個で2つ作ることができます。

風に弱い・汚れる
巨大シャボン玉遊びは、子どもたちはとても熱中します。ただ、欠点があります。それは、【風に弱い】・【汚れる】ということです。風のことを考えると室内の方が良いのですが、巨大シャボン玉のシャボン液の量は、はんぱではなく、下に落ちたシャボン液がかなり床を汚します。ですから、風のない日に、水で洗い流せる野外が良いのですが、室内でもブルーシートを敷いて植木鉢の皿の下には段ボールを敷くと、1時間くらいなら、そう問題なくできます。(後で、ブルーシートは、水をかけて洗い流さないといけません)

大きなシャボン玉をつくるコツ
シャボン液につけたら、枠を垂直に静かに持ち上げます。この時にシャボンの膜が張っていなければ、もう一度やり直します。始めは、ゆっくりでだんだんスピードをつけて振り回します。大きなシャボンのチューブができたら、枠を折り返すようにすると、大きなシャボン玉ができます。慣れると上手くできるようになり、いくつも連続で作ることができます。シャボン液は泡だらけになると、うまくできなくなりますので、かき混ぜないようにしましょう。2001.7   加筆修正 ・2004.8 ・ 2013.7 2014.8.21

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99.12.25・ビートから砂糖が出来ます

1999年「仮説実験授業の夏の全国大会」が北海道の帯広で開かれましたが、そこでビートの事が話題になりました。本州の人は、ビートは、知っていても本物を見たことない人がほとんどです。近くの農家の人に頼んで、3株ほどわけていただき、千切りにして、参加者のみなさんに味見をしていだだきました。「甘い!」と大好評。500人くらいの参加者のほとんどの方に食していただきました。何人かの方から、「自分の学級の子どもたちにも食べさせてあげたい。夏休みが開けたら、送ってほしい」との声がありました。そこで、「秋の収穫時期になったら、お送りしましょう」ということになりました。そのビートは、ぼくのクラスのSさんの家で作った物をわけていただきました。「葉のついたものが欲しい」とのことでしたので、葉付きを30株近く畑から引き抜いて車で運んだのですが、ワゴン車の後ろの席がいっぱいになるほどで、その量の多さにあきれてしまいました。それを洗って、梱包、発送も大仕事でしたが、送った方々から、大変喜んだ様子を伝える学級通信やお手紙、FAX.ハガキ、メールなどをいただきました。ヨカッタ!ヨカッタ!

お送りしたビートには、資料もお付けしました。その資料は、『北海道大百科事典』北海道新聞社1981から、「甜菜」の項と、産地「網走郡小清水町」の項です。「甜菜」の項には、ナポレオンの名前なども出てくるのでビックリしました。さらに、ぼくがよくやっている、ビートから[ビートシロップを作る方法]も入れておきました。ビートからビートシロップを作ることは、昔ぼくが子どものころは、どこの農家でもやっていて、砂糖のかわりに蒸しパンの甘みとして入れたりしていました。甘いのですが、灰汁のせいか少し苦みがあります。それをサラサラの砂糖にすることは、ぼくはやったことがありませんでした。以前、サークルで江口さんが「砂糖にすることに成功した」との報告をしてくれたのですが、とてもメンドウそうという印象だったのです。その資料は、『技術教室』1992.10中屋紀子「地域の食べ物を授業に(1)ビートから砂糖を作る」だったのですが、活性炭を入れて、ろ過するなどのことが書かれていたからです。ところが、今回もう一度、読み返してみたら、そんなにメンドウでないのではないかと思いやってみたら、思いほか簡単にサラサラの砂糖が出来てしまいました。これには、ぼくもビックリです。

ビートから砂糖の作り方

1,ビートを洗って、千切りにする。

2.鍋に、その千切りしたビートを入れ、ビートがかくれるくらい水をいれる。

3.1時間程度をふたをして煮る。

4.ザルで汁を分ける。→このゆでたビートも子どもたちは、食べたりします。

5.その汁を煮詰めると、どろりとした褐色のビート・シロップの出来上がりです。

(ぼくは、以前は、ここまでしかやったことがなかったのです。いよいよ、ここから砂糖の作り方です。)

さらに煮詰めると、粘性がでてきて泡たってきます。この時、弱火にして焦げないように注意します。さらに煮詰めると、ベトッという状態になります。このままでは、焦げるので湯煎(お湯を入れた鍋を火にかけ、その鍋にビート・シロップの入った鍋を浮かべるようにして温めること)して、時々かき混ぜます。さらに、続けていると、少しザラザラという感じになってきます。それをさらに続けていると、固まりができてきます。そうなったら、それをすりこぎなどでつぶして、さらに同じことを繰り返すと、ついにはサラサラの少し褐色の砂糖の出来上がりです。時間は、かかりますが、カセット・コンロを教室に持ち込んで、授業をしながらやると、案外簡単に取り組めると思います。

12.26追加

ビートを頂いたSさんのお父さんに「全国から、たくさんのお礼手紙がきました」と、お話すると、甜菜工場で働いた時のことを教えてくれました。甜菜工場では、ビート・シロップから砂糖にする時、メチルアルコールを入れるのだそうです。そういえば、砂糖はアルコールには溶けません。濃い砂糖水にアルコールをいれたら、 砂糖が結晶となって、出てくるのかな?これは、やってみたい実験ですね。また、不純物は、活性炭を入れたり、薬品で取るのではなくて、目の細かな遠心分離器でやるのだそうです。「結晶には不純物は混じってない」と言うのです。これを聞いて、ヘェーと思いました。そう言えば、キュリー婦人がラジウムを精製するのに結晶にしたというのを聞いたことがありました。でも、宝石などで色がつくのは不純物のためとも聞きます。よくわかりません。

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