知床のクマ 2006.4.2
 
 シカを見るならこの時期の知床に行くといい。海岸の道路沿いの斜面は,雪が溶け,そこで餌をとるたくさんのシカに会うことができます。まるで,ヒツジのようです。先日,北海道新聞に知床のクマが冬眠からさめ,エゾシカをおそってしとめたという写真が載っていました。「ひよっとすると,クマに会えるかもしれない」土曜日の午後,知床にでかけてみました。案の定,シカがいるわいるわ。道路沿いのシカをカメラで撮っていると,車からレインジャーらしき人が,「クマがいます。車から出ないように!」と教えてくれました。50mほど先には,数台の車が止まっています。そこには望遠レンズを抱えた人たち。そこまで,行ってみると,道路脇の斜面にクマがいるではありませんか。距離は50mほどでした。(上の写真)
 クマの下を通る道路を通り抜け,やや離れたところから,見ていると,なんとクマは,斜面をずり落ちて,そこにいたエゾシカに突進。あっというまにしとめてしまいました。(下の写真)
 ぼくは,「シカの方がすばしっこいのだから,クマは,健康なシカをとれるわけがない」と,思っていたのですが,そんなことはない事実を見せられて,納得するほかはありませんでした。
 
 クマは,この辺りではそう珍しいものではありません。ちょとした山に行くと,「クマ出没注意」の看板がどこにでもたっています。でも,実際にクマの姿を見た人は,そう多くはありません。きっと,クマの方が気をつかって,出会わないようにしてくれているのでしょう。

               接近中の火星 2005.11.5

 2年2ヶ月ぶりに火星が地球に接近中です。火星は,地球の半分くらいの天体で,近づいたといっても,見かけの大きさは,700m先の野球ボール程度で,それを天体望遠鏡で見るようなものです。ですから,かなり大きな天体望遠鏡で見ても「模様のようなものがあるような気がする」という程度にしか見えません。天体望遠鏡の性能というのは,大きなものほど良いのですが,このような小さなもを見る時には,地球の大気の揺らめき(シーイング)がとてもとても大きな要素となります。地球の大気の下で天体を見るということは,言わば「水面の上から川底の石」を観察するようなものなのです。
 時には,大気の状態がとても安定して,かなり細かな模様が見える時もありますが,そんな時は,年に何回もありません。地上には,ケック天体望遠鏡(口径10)や,スバル天体望遠鏡(口径8m)などの大天体望遠鏡がありますが,人類が持っている細かな物を見る最高性能の天体望遠鏡は,人工衛星となって,宇宙飛んでいるハップル宇宙望遠鏡(口径2.4m)であるのは,そのためです。
 
 地上から火星の写真を撮るとなると,かっては「目でなんとか見える模様も写真にはほとんど映らない」という時代が続きました。それは,大気の揺らめきが一瞬とまった時の火星の模様を目では見極めることが出来るのに対し,写真でその一瞬をとらえることがなかなかできなかったからです。
 しかし,近年テクノロジーが発展し,肉眼では,見えない模様も地上で撮すことが可能になりました。それは,Webカメラやビデオカメラで一度に千枚ほどの写真(これらのカメラは1秒間に何十枚もの画像を記録できます。それを数分間撮すと,数千枚になる)を撮ります。それを大気の揺らぎの少なかった良い画像だけをコンピュータが自動で解析し,取り出して,合成してくれるまでになりました。さらには,それを画像処理するのテクノロジーも飛躍的に向上しました。
 上の写真は,そうやって撮した火星です。まだまだ,の出来ですが,肉眼では,暗い部分が見える程度で,ほとんど模様が見えない悪いコンデションなのに,左の方には,火星の名所「サバ人の湾」,右の方には「太陽湖」が写っています。
 この技術を使えば,かっては,世界最大級の口径5mとか,口径2.5mで撮した火星の写真よりも,良く写真をアマチュアの口径20cmとか,口径10cmの天体望遠鏡で撮せる時代となったのです。
撮影データ 口径20p反射望遠鏡 WebカメラToUcamProU にて1200枚撮影。Registaxで,600枚を合成・画像処理。



2005.10.17 部分月食 ほんの7%ほど欠ける月食でしたが,よく見えました。
Canon EOS Kiss digital N に ニコン反射望遠1000mmをつけて撮影
全部 黒曜石
黒曜石の露頭 2005.8.6
北海道白滝村(2005.10.1より遠軽町に合併)黒曜石の産地として有名なところです。この夏,白滝町で開催された「古代ロマン体験セミナー」8月6・7日(土・日)に参加してきました。この地は,日本の旧石器時代(2万5千年〜1万年前)を代表する遺跡があり,この赤石山の黒曜石は,旧石器人によって運ばれ,広く全道のみならず,南サハリンでも利用されていたことがわかっています。

オオイタドリが覆い被さった林道(運転手さんは,体を倒さないと前が見えないほど。)をマイクロバスで登っていくと,その内に道路の砂利が全部黒光りした黒曜石になってきます。この黒曜石で,石器作りを体験しました。

ここは,国で保護されているので,普通は入ることができないそうです。貴重な体験ができました。



ミズバショウ(水芭蕉)2005.3.29

道東は、4月21日、この時期としてはめずらしい大雪が降り、網走でも20pほどの積雪となりました。
そのためか今年は、植物の生長が少し遅れているようです。
上のミズバショウは、濤沸湖半で撮したものです。

流氷と知床半島 2005.2.27

とても良い天気で,知床半島がとてもきれいに見えました。左の山は,海別岳(1419m),右の山が知床半島の付け根にある斜里岳(1545m)

 

ホーホー村教育研究所のトップ・ぺージに戻る

 

2004.12.10早朝「金星・火星・月」が接近して見える天文現象がありました。

少し早起きして,愛用のデジカメ「PanasonicのLUMIX-FZ10」を三脚に付けて我が家の近くの港,鱒浦港からパチリ。
月の左にある明るい星が「明けの明星」金星(光度−4等級)で,月と金星の間の少し上にやっと見えるのが火星です。
火星は,光度の増減が大きく,今は,地球から見て太陽の向こう側に回りこ位置にあり,とても遠いので暗く,光度は,2等星程度しかありません。
下に写っている山は,知床半島の付け根にそびえる秀峰「斜里岳(海抜1545m)」です。(2004.12.11) 

 

2004.10.14の網走で見えた部分日食

「部分日食の写真」というと,下の写真のような写真が示されることが普通です。これは,適正露出で,左下の方には,黒点も見えます。でも,この欠けているのが太陽 という感じがしないと思いませんか? そこで,上の写真は,露出オバー気味の部分日食の写真に別の日に写した満月をやや暗くして合成したものです。太陽の上に月が重なっているイメージが出せたと思うのですがどうでしょうか?(2004.10.18)

 

この写真の解説

この写真は,PanasonicのLUMIX-FZ10にソーラーフィルターを付け,光学ス゜ーム12倍で手持ちで写したものです。手持ちのカメラでここまで写るとスゴイです。多くの太陽や日食の写真は,太陽の色が黄色だったりしますが,あれは,黄色いフィルターを付けているためです。太陽というと,黄色や赤のイメージがありますが,本物の太陽は,夕日や朝日でなければ,ほとんど白く見えます。

122年ぶりの金星の日面通過

金星が太陽と地球の間に入り込んでも、普通は、軌道が多少斜めなことから、ピッタリと重なることはまずありません。しかし、2004年6月8日に太陽と金星がピッタリ重なって見えました。この現象が見らたのは、世界でも122年ぶりで、極めて珍しい天文現象です。この現象を「金星の日面通過」といいます。次に日本で見られるのは2012年6月6日ですが、曇ったら見えませんので、一生の内に、「日面通過」を実際に見ることのできた人は、大変ラッキーのこととなります。

当地は,曇りでしたが,雲の切れ目から薄雲を通して,そして日没直前にこの現象を観ることができました。
PanasonicのLUMIX-FZ10で,フィルターなしのそのままで撮影したものです。(2004.10.18)

PhOTO 3へ

ホーホー村教育研究所のトップ・ぺージに戻る

PHOTO 2
inserted by FC2 system