最近,あまり更新していませんが,
https://www.facebook.com/hideaki.hayashi.583
の方も見て下さい。

遠くの山は,赤っぽく見える 2014.4.3

夕陽が赤く見えるのは,「太陽光線が暑い空気を通過する時に,青い光が散乱され赤い光は透過するからだ」と小さい頃,本で読みました。ぼくにはそれが信じられませんでした。それなら遠くの山も赤く見えて良いのじゃ〜ないの!! と,思ったのです。実際には,遠くの山は青く見えます。それから30年ほどして,その答えがやっとわかりました。遠くの山が青く見えるのは,山そのものの色ではなくその間の空気が散乱した青色を見ているのです。どうして山の重なったところだけ,この光が見えるかというと,青く見えるのは山の森などの暗い部分です。暗いところからは光をほとんど発しないので,山と私までの間の空気が散乱した青色が見えるのです。では,山の明るいところは何色に見えるでしょうか。山のもっとも明るいところは,雪をかぶったところです。雪から出た光は,青い光が散乱されて,赤い光が透過します。ですから,赤っぽく見えます。この写真でも,近くの流氷は白く見えますが,遠くの知床半島の山の雪は,赤っぽく見えます。遠くの雲も白い雲は赤っぽく,雲の影の部分は,青っぽく見えます。




流氷の海とキタミフクジュソウ 2014.4.2
暖かい日が続いたと思いましたが,今日は寒い! と,思って海を見ると,流氷が見えました。流氷が岸に近づいたので寒かったのです。数日前「能取岬のキタミフクジュソウが咲いた」と新聞に載っていました。「オッ! 長年狙っていた〈流氷とキタミフクジュソウ〉一緒の写真が撮せるかもしれない」と,能取岬に行って撮した写真です。

網走には,フクジュソウとキタミフクジュソウの2種のフクジュソウ(広義)が分布してます。かなりの人が,能取半島のフクジュソウはみんなキタミフクジュソウだと思っているようですが,ぼくが調べたところでは,能取半島でキタミフクジュソウのあるのは,岬の先端部分だけです。市内を調べてみると,キタミフクジュソウは気候の比較的厳しいところで生育しているようです。なかには,数メートル離れて両種があるところ,雑種と見られるものもあます。



アンドロメダ大星雲と月 2013.9.27
上の写真は、アンドロメダ大星雲と同倍率で撮した月を合成したものです。アンドロメダ大星雲は、地球から見ると月の何倍もの大きさに見えるのです。しかし、明るいのは中心部だけで、まわりの部分は、とてもとても淡く天体望遠鏡で見てもほとんど見えません。また、大抵の天体望遠鏡ではアンドロメダ大星雲が大きすぎるため、一度にはその一部分しか見られません。アンドロメダ大星雲は、4.5等級くらいですから、空の条件が良ければ肉眼ででも、見ることができます。周りの部分は見えず、普通の星に比べると、少しボッーとした感じに見えます。空の条件の良いところでは、少し性能の良い双眼鏡を使うと、淡い周りの部分もかなり見ることができます。◆使用機材は、キャノンイオスKissX7 の新改造カメラに昔の高橋光学のTS式65mmP型 F=500mmにレデューサーをつけて撮影。


クジラの骨の組み立て2013.8.11

網走郷土博物館の「クジラの巨大標本を組み立てよう!」があって、参加してきました。会場は今年オープンした「モヨロ貝塚館」前。このクジラは何年も前に浜に打ち上げられていたものを埋めて骨を取り出したものだそうです。間近にさわって詳しく見る事ができました。写真は、全体と首の部分の拡大です。クジラは、魚ではなくほ乳類でお乳で育ちます。ほ乳類の首の骨は、キリンも人間も7つで、4000種をこえるほ乳類のうち、例外は、ホフマンナマケモノの6つ、ミツユビナマケモノの9つ、マナティーの6つと、たった三種だけだそうです。このクジラも確かに7つでした。
8つ目の骨も見かけは首の骨とそっくりな骨でしたが、8つ目からその骨に「あばら骨」がつきます。
 クジラ祖先は、以前は3000万年前に絶滅した見かけは狼によく似たメソニクス目の動物と言わたりしていました。しかし、古代クジラ類のよく保存された骨が発見されたり、分析分子生物学的な知見が深まり、クジラは、二つのひづめを持つ偶蹄目(カバ、イノシシ、ラクダ、キリン、ヤギ、シカなど)と、実は系統学的には近いことがわかてきたそうです。そして、現在ではクジラ類と偶蹄類を合わせた【鯨偶蹄目】という、分類がなされています。その中でクジラは、カバにもっとも近いとされています。しかし、クジラの祖先とされている生き物は、肉食で一見オオカミのように見え、その後、一見ワニのような生き物に進化したようです。
 コウモリも分析分子生物学的な知見が深まり、以前はてトガリネズミなどの食虫類やヒヨケザルや類人猿に近いとされていたのが、ウマに近いというのですから、驚きです。コウモリとウマを含む仲間をコウモリの羽と馬ということで、【ペガサス野獣類】と言うそうです。なかなかシャレたネーミングだと思います。

クジラ類の進化史 ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%A9%E9%A1%9E%E3%81%AE%E9%80%B2%E5%8C%96%E5%8F%B2 参照





雌阿寒岳のコマクサとメアカンフスマ 2013.7.23
Mさんが、ハコベの仲間(ナデシコ科)が好きで、「日本では雌阿寒岳と知床山系にしか自生していないメアカンフスマを是非見たい」と
いうので、出かけてみました。Mさんも私も足腰に自信がないので、「ダメモトで、無理しないで行けるところまで行ってみよう」ということだったのですが、
4合目のところで、メアカンフスマの群落とコマクサを見る事ができました。ピンクのがコマクサで、白い花がメアカンフスマです。
『花の百名山』の田中澄江さんは、「霧と風の中、7合目でやっと見られた」と書いていますが、
Mさんは、それを4合目と書いてあったと勘違いして、4合目を目指していたそうです。
とんだ、勘違いでしたが、いつか見られたら良いなぁと思っていたものが、見られてラッキーでした。



コウモリフェステバル 2013 in 大空町
(7.13〜14)
それまで日本では、極わずかの確認しかなかったヒメヒナコウモリが大空町の大成公民館で繁殖してすることが、近藤憲久さんによって発見され
今年、第19回目になるコウモリフェステバルが大空町で開催されました。
1日目、講演会の後、大成公民館に移動して、「ヒメヒナコウモリ観察会」。                         
2日目は、中島宏章さん(「たくさんのふしぎ」で「コテングコウモリを紹介します」を書いた動物写真家)の講演でした。
*
それまで、コウモリは洞窟などにいると思っていたのが、身近なところにもいることがわかり、またコテングコウモリが雪の中で
冬眠しているかもしれないなどの話でとても興味深いものでした。

観察会もヒメヒナコウモリが公民館の壁の隙間からつぎつぎと飛び出してくるのを観察でき、
カスミ網で捕獲して、標識をつけたり、重さや大きさを測定するのも間近に見る事ができました。




原生花園のエゾスカシユリ(2013.7.9)
原生花園まで行ってみると、たくさんのエゾスカシユリが咲いていました。
今年は、エゾスカシユリの成り年のようです。何十年も原生花園を見ていますが、
こんなにたくさんのエゾスカシユリが咲いているのは、初めてです。


天の川(2013.6.12)
少し時間に余裕ができたので、最近は良く、天体写真を撮っています。今年の天気は、まったくおかしくて4月はほとんど晴れ間がなく、
晴れとなったら1週間も雨が降らない日照り状態、また1週間雨ばかり…というような天気が続いています。
月明かりがないこの時は、晴れが毎日続き天体写真の撮影もなかなか忙しかったです。
昔、就職した年に買ったニコンの広角レンズを使い、原生花園での撮影です。
隅っこの画像は、星が三角に写っていて、やはり昔のレンズは最近のレンズと比べるとかなり性能が悪い う〜ん!






2013.5.5
今年の天気は、かなり異常です。
この写真は、5月5日のものですが、右の雪の積もっているのは、天都山(東京農大網走と畑)で、
左は、そこから1qくらいはなれた網走湖岸近くの「呼人のミズバショウ群落」の様子です。
網走では、5月15日に雪が降ったり、5月に流氷が見えた時もありましたが、5月5日に積雪が
畑に残っているのを初めて見ました。スミレなどの野草も成長がストップしています。


2013年1月1日の日の出(07時09分) 
朝、起きると良い天気なので、鱒浦港まで行ってみました。20台ほどもの車が止まっていて、
みんな「初日の出」を迎えていました。







月の暈(2012.10.3)
月の周りにきれいな笠がかかっていました。左下の星は、木星です。
ウィキペディアによると、[暈は雲を形成する氷晶プリズムとしてはたらき、太陽や月からの光が氷晶の中を通り抜ける際に屈折されることで発生する。

暈を生じさせる雲は多くの場合、対流圏上層に発生し氷晶からなる巻層雲巻積雲巻雲である。高層雲高積雲乱層雲積乱雲層雲などは、氷晶が含まれていても少ない上に、氷粒に成長していて光の経路が複雑化しているため、暈が見られない。巻層雲、巻積雲、巻雲を形成する氷晶は多くの場合、単純な六角柱状の形をしている。氷晶のそれぞれの面は60度、90度、120度のいずれかの角を成しているため、氷晶は頂角60度、90度、120度のいずれかのプリズムとしてはたらく。

光線が六角柱状の氷晶のある側面から入射し、1つ側面を挟んだ別の側面から出る場合、この2つの面は60度の角を成しているため、氷晶は頂角60度のプリズムとしてはたらく。このとき氷晶の向きがランダムになっていると、屈折された太陽からの光が、太陽を中心とした半径(視半径)約22度の円として見える。〜これを内暈(ないうん、うちがさ)または22°ハロという。光線が六角柱状の氷晶の底面から入射し側面から出る場合、あるいは側面から入射し底面から出る場合には、この2つの面は90度の角を成しているため、氷晶は頂角90度のプリズムとしてはたらく。このとき氷晶の向きがランダムになっていると、屈折された太陽からの光が、太陽を中心とした半径(視半径)約46度の円として見える。これを外暈(がいうん、そとがさ)または46°ハロという] いうことです。角度を大雑把に測ってみると20°くらいなので、この写真のハローは、22°ハロでした。なるほど!





雲は、どうしてモクモク見えるか(2012.9.23)2.5分間ごとに原生花園で撮す
昔からわからないことがありました。夕陽は赤く見えるのにどうして遠くの山は、青く見えるのかは、10年ほど前にやっとわかりました。もう一つずっとわからなかったことに、雲を見ると上がもくもくと盛り上がっています。それは、上昇気流があるのでそうなっているのは分かるのですが、その後どうなるのだろう? と思っていたのです。入道雲の中には、金床雲(かなとこ雲)と言って、成層圏まで上がるのもあることは、知っていますが、ほとんどはそんにな上昇するわけでない。上にないということは、消えるということになりますが、見るのは、全部もくもくとした雲。消えそうな雲というものをみたことがありません。じっくり雲を観察して、やっとわかりました。雲全体がモクモクとなったり、消えたりするのでなく、こちらが消えれば、他のところがもくもくなのです。そして、目につくところは、もくもくのところなので、パッと見ると、いつも雲は、モクモクに見えるのです。




ミヤマモズジリ 2012.8.31
ネジバナは、人家の近くの草原に出ますが、ミヤマモズジリは、少し山奥でないと見られません。
初めてこの花を見たときは、「なんてかわいらしい花なんだ」と思いました。その時は、1株だけだったのですが、
2年前、能取岬で数十本かたまって咲く場所を見つけました。昨年、行ってみたときは、1本も出ていませんでした。
「今年は、どうか」と、行って見ると、数十本が咲いていました。今年も見られたので、良かったです。




さくらの滝のサクラマスの遡上(斜里郡清里町若葉)2012.8.9

昨日、道新に載っていた「さくらの滝」に行ってきました。道道摩周湖斜里線を「さくらの滝」の看板のところで、東の道に入ります。
道は2.4q。途中まで舗装道路で結構良い道。看板もしっかりついているので迷うことはありません。結構、広い駐車場があり、
下りて、少しいくとすぐに現場に着きます。何匹ものサクラマスが次々とジャンプして予想以上のものでした。
写真ではなかなかその様子を伝えることができません。動画が良かったと思ったら、すでにとyoutubeで公開されていました。
http://www.youtube.com/watch?v=X_ycxK0Zf4s&feature=related
6月上旬から8月上旬にかけて見られるそうです。行く人は、熊にもご用心!





知床半島と金星(下)と木星(上) 2012.6.27
海岸に行って、金星の写真を撮してきました。「今日の朝は、絶対に晴れる」と予想して、昨日早く寝て、早起きをしました。
この時期をのがすと次のチャンスは1年半後になってしまうのです。
6月6日に太陽と重なった金星がずいぶん太陽と離れてしまいました。
本当は、金星と太陽がもっと近いときに撮りたかったのですが、曇りでだめでした。
それでも、大きく欠ける金星が撮せました。
3時になると、近くの港から漁船が出航していくました。
これは、その時の1枚。下の明るいのが金星、右上の少し暗いのが木星です。
薄く見える山並みは知床半島です。



金星の日面経過(20126.6)
6月6日にこの後105年間見ることができない「金星の日面経過」がありました。
当日は、少し曇りましたが、市内3校で天体望遠鏡を持っての観測会は、見せることができました。
この写真は、観測会前に家の前で撮したものです。「思ったより金星が大きい」感じがしました。
日食メガネで見えるか見えないかのギリギリの大きさでしたが、雲がかかっていないときには
肉眼に日食メガネで見えました。


斜里岳の上に登る赤い部分月食(2012.6.4)
日食の起こりやすい条件と月食が起こりやすい条件は、同じです。それで、日食のほぼ15日前後に月食が起こるのが普通です。
今回は、5月21日のほぼ15日後の月食です。月は、地球の周りを15日ほどで回っているので、日食から半回転して、満月となり月食が
起きたのです。金環日食は、地球と月との距離が離れており月が太陽より小さく見えるので、太陽の中にすっぽりと入って見える
現象です。15日たつと月は反対の地球に近い場所になります。ですから、今回の月食は、見てもちよっとわからないですが、
月が大きく見えた月食です。月食のすぐ後先の満月は、月の凸凹がまったく見えない完全満月です。月食が終わってから、
大きな完全満月の写真も撮すことができました。



2012.5.21 金環日食
国内ではなかなか見られないので、東京まで出かけてみました。場所は、世田谷公園です。
前日の天気予報は「曇り」。朝起きてみると、朝日が家やビルを照らしていました。「うん、これはいけるかもしれない」
と思い、準備をして5時40分ころ世田谷公園へ。すでに望遠レンズを付けたカメラを持っている人が4人陣取っていました。
持って行った68mm屈折望遠鏡をセットしてその時を待ちましたが、雲の中で見えません。時折、雲の切れ目から顔を出します。
露出は、ASA感度とシャッタースピードで640倍くらいの調整ができるので万全と思っていましたが、雲のために想定以上とても暗く
途中で3枚(ND400×ND8×ND4)重ねたNDフィルターのND4を外しました。それでピント位置もかわり1秒間ほどしかちゃんと見えない
太陽にピントを合わせるのがとても大変でした。でも、なんとか金環をカメラに収めることができました。
まわりを見ると、400人くらいの人がこの金環日食を見ていました。金環が見えた時は、拍手がわき起こりました。
「木漏れ日」や「ピンホール」を撮すために、もう一台のカメラを用意していたのですが、薄日状態で良い写真は写せませんでした。
でも、金環がモノにできたので、「良し」としましょう。




2012.4.21の太陽
間もなく日本で金環日食が見られます。網走でも私の作った<日食・月食のひみつ>というプランを中心とした勉強会「日食を安全に観測しよう」
開催しました。参加者57人と大盛況でした。
天体望遠鏡も持っていって、会の始まる前や後にお見せしたところ、大変興味を持って見てくれました。写メをとる人もいました。
ここのところ、ずっと黒点が少なく1個も見られないことも少なくなかったのですが、この日は黒点がたくさん見え、それも感激している様子でした。
太陽の黒点は、11年ほどの周期で増減します。今は、黒点が少ない時期を過ぎ多くなる時期なのですが、不思議なことに黒点が増加しないのです。
これと同じようなことがおおよそ1645年から1715年に起こりました。研究したエドワード・マウンダーの名前に因み、「マウンダー極小期」と呼ばれています。
この時期は、ロンドン市内を流れるテムズ川が凍りつき、川の上にはテントが並べられ、ボウリングやアイススケートなどでにぎわったといいます。
その後、冬の平均気温が上昇し、1814年からは2度とテムズ川が氷結することはなくなったそうです。
京都でも古文書の記録から桜の開花を遅れ世界的に2℃くらい低温になったことがわかっています。
今後、それと同じように地球は寒くなるのではないかと予想する天文学者もいます。
地球では、温暖化が問題視されていますが、この「ミニ氷河期」と「温暖化」がが相殺されることになるかもしれません。
最近の天文学は、宇宙の年齢など次々と新しいことを明らかにしていますが、わからないこともたくさんあって、「なぜ氷河期になるのか」、
「太陽の活動がなぜどのように変化するのか」そういうことは、ほとんどわかっていません。





木星・金星・水星(2012.2.28)
夕方、とても明るい金星と木星が南西〜西の空に見えます。それに水星が見える時期なので
家の窓から金星で良くピントを合わせた双眼鏡で探してみると、低空の雲の間に見えました。
それではと表に行って家の前で写真を撮ってみました。
ちよっと分かりづらいので、一部拡大をしてみました。
肉眼でもピカピカと良く見えました。




流氷(2012.2.19)
流氷は、今年2012年は、2月17日に「流氷初日」でした。
その後、行ったり来たりを繰り返し、折角 流氷の時期に来ても、海岸からまったく見えないことや、ビッシリ海を
埋め尽くし、ただの雪原のように見えることもあります。この写真の時は、流氷がやや沖に遠ざかり、残った流氷が
いくつかプカプカ浮いている状態でした。近くの雪山は、流氷が岸の打ち上げられたものです。知床半島がきいいに
見えていたので、撮してみました。右の山は、日本百名山の1つ、斜里岳1545m。左の山は海別岳1419mです。




true full moon 2011.12.11

2011.12.10に皆既月食がありました。網走では、一時雲もかかりましたが、とてもきれいな月食が見えました。月食は、満月の時に起こります。
満月の時には、その強烈な月明かりで星がほとんど見えません。しかし、皆既月食のの時は、それまで見えなかった星々か輝き出します。
冬のおうし座、昴、オリオン座の近くで赤く光る月が印象的でした。
この時には、網走郷土博物館で観測会を開いていたので、写真は撮れませんでしたが、帰ってから写真を撮ることにしました。

皆既月食の写真は昨年撮したので、今年は「完全な満月」に挑戦してみました。太陽ー地球ー月と一直線にならんだ時、満月になりますが、
本当に一直線に並ぶと月に地球の影が映り、月食になってしまいます。月食にならないのは、月の軌道が、5°ほど傾いているためで、たいていは、
地球の影には入らずその上か下を通り過ぎてしまいます。ですから、月食はめったに起こりません。
肉眼で見ると、満月は全く欠けていなくて真ん丸ですが、天体望遠鏡で見ると、普通の満月は端の所が少しかけてクレーターが見えるものです。
全く欠けていない真ん丸の満月は、月食直前が直後しか見られないのです。





網走の漁り火(イカ漁) 2011.11.9
今年はイカが豊漁で夜のオホーツク海では漁が続いています。この日は高台を通っての勤務の帰り道に漁り火と丸い月(月齢13.7)と木星が
オホーツク海に見えたので、さっそく海辺の高台(海岸段丘上)の「駒場木の広場」まで行って写したものです。なんでも、網走での漁り火は、
40年ぶりというから驚きです。雲が出始め木星は見えていませんが、雲がなければ月の下のあたりに写ったはずです。
漁り火の右手にある山並みは、知床半島です。網走は、まだ雪は降っていませんが、天気の良い日の朝の外は、霜で真っ白です。

「スルメイカ漁が豊漁だった原因は、北方領土周辺の海水温がイカの活動に適する高めとなり、
大量のイカが北上を続けてオホーツク海に入ったため〜こうした回遊ルートは過去30年見にれなかった珍しい現象」
だそうです。(2012年1月13日の道新、北大大学院の桜井泰憲教授)より 2012.1.22追記





SL (2011.7.3)
北見〜斜里間をSLが2日間だけ走りました。SLなんて、高校の通学の時に毎日乗っていたので、「珍しくもない」と
思っていたのですが、庭にいても「ボ゜ーッ」と汽笛が聞こえたりすると、「見に行くか」という気持ちも湧いてきました。
「どうせ写真をとるなら」と小清水原生花園まで行って来ました。途中、たくさんの鉄夫、鉄子や「にわか鉄道ファン」が要所々に
すずなりになっていました。「手前に花を入れて」と、ロケーションしたのですが、一番良い所で手前の丘にSLが隠れて! ! ! !
この写真は、その丘に隠れる前の写真です。




美幌峠(2011.6.26)
今年初めて遠出をして、和琴半島、美幌峠を回ってきました。美幌峠では、ミヤマオダマキ、ヨツバシオガマが咲いていました。
一般の人には、ただ景色の良いところと思っているかもしれませんが、なかなか面白い植物がたくさん見られるところです。








静止衛星(2011.6.26撮影)
上の点のように写っているもの。赤道上空の高度約35,786kmの円軌道(静止軌道)を、地球の自転と同じ周期(角速度)で公転している

 最近、人工衛星の研究をしていて、ひよっとしたら、ぼくの持っている機材でも静止衛星が写せるかもしれないと急遽1日前から準備して日暮れを待ちトライしてみました。目的のところを何枚してみると、とても小さな光点があります。「オッ、写ったか!」と思いましたが、確認のために少し、位置をずらして撮してみました。すると、その光点は全く同じ位置にありました。う〜ん、カメラの撮像画素の欠陥のようです。狙った位置が違っているのか、機材の性能がそこまで行っていないのかわかりませんが、少し位置を変えて何枚か写しても、どれにも写っていません。1時間ほどねばったのですが、もう位置を書いた星図の位置を過ぎてしまったので、再度家に入って、星図を作り直して、何枚か撮したところ、5つの光点が写りました。少しずらして撮すと、ちゃんとずれた場所に5つの光点が移ります。これが静止衛星であることに間違いありません。

 後でウィキペディアで調べると、東経110°赤道上空の高度約35,786kmには、日本の放送衛星が5つ回っていることがわかりました。BS放送の衛星は、現在4機目が運用されており、以前の3機は予備機として現在も待機しています。どれがどれかは、わかりませんが、右の4つがBC用、左の1つがCSのスカパーなのかもしれませんね。

どうやって撮したか
写し方を少し詳しく書いておくことにします。ここからは、かなりマニアチックになりますので、興味ある方だけお読み下さい。

機材
 20p反射望遠鏡にレデューサーをつけ焦点距離を短くしF値を明るくしました。1,800→1,278mm(F6.4)。それにキャノンのEOS Kiss X3をつけ直接焦点で撮します。
静止衛星のある位置
 まず、観測地の緯度経度がわかならくてはなりません。国土地理院のホームページ「電子国土ポータル」http://portal.cyberjapan.jp/denshi/index3.htmlで、任意の緯度、経度を表示させることができます。その数値を静止衛星の種類や位置、地上から見える位置を表示してくれる株式会社ハマーズのホームページhttp://www.hamers.co.jp/white/t_d/cal.htmlに入力して、静止衛星の見える高度と方位を出します。ウィキペディアで静止衛星を調べたところ、BS衛星は、東経110°の赤道上にあることがわかったので、それを狙うことにしました。観測地の緯度、経度を入力する時、144°17'を144'17と入力するので注意が必要です。
天体望遠鏡を目的の高度、方位に向けるには
 天体望遠鏡を目的の方角に正確に向けるのもなかなか難しいことです。THE SKYというプラネタリウムソフトには、クリックすると天体の高度と方位を表示する機能があります。観測日時にその高度、方位に見える星座をプリントしておきます。そして、観測日時にその方位がどこであるか左図のように星図にプロットしておきます。その時刻にその天体を天体望遠鏡に導入すれば、天体望遠鏡は目的の高度と方位を指しているはずです。
撮影
ISO感度を3200上げ、ミラーアップして3分露出しました。20秒でも写ります。静止衛星は、静止しているのでガイドの必要はありません。静止衛星は、点。恒星は日周運動で線に写ります。
静止衛星もどきの衛星
何枚か取っていると、斜めにとてもゆっくり動いている人工衛星が2機写りました。移動速度は日周運動のスピードよりも遅くて15分間ほどもこの撮影の枠の中にあり、何枚もの写真に写っていました。横に流れていないことを考えると、この衛星もほぼ静止衛星の軌道を移動していることになります。その1機が上の写真にも左隅に1機写っています。
目では見えないか
 天体望遠鏡を覗いて目でも見えないかと試してみました。天体望遠鏡を覗いても見かけは静止衛星も普通の星のように見えますから、どれが静止衛星かわかりません。高倍率にすると、日周運動で動いていないのが静止衛星ということになります。しばらく、めぼしい星を見てみましたが結局わかりませんでした。まず、この静止衛星が何等星くらいに見えているのかわかりません。北極付近の星の明るさは、よく調べられているので、今度同じ条件で撮してみて、同じように写るのが何等級くらいかを出すと捜しやすくなるでしょう。また、写真でははっきりわかりますから、写真を撮して、視野のど真ん中になるように天体望遠鏡をセットすると、見つけやすいと思っています。今度機会があれば、再挑戦してみたいと思います。

星の明るさがわかつている天の北極付近の星を同じ器械で撮してみました。北の空は、私の所からは網走の繁華街の方向になり光害で空がかなり明るく、正確な比較が難しいですが、静止衛星と同じくらいに写っている星の等級は、13〜15等星です。私の天体望遠鏡口径20pの極限等級は、13等星くらいですから、目で確認するのは、なかなか難しいことになります。

 





http://www2.ocn.ne.jp/~houhou/103P-hartley2.jpg
ハートレー第2彗星(103P/Hartley 2)
 ハートレイ第2彗星は、6.5年の周期で太陽のまわりを公転する周期彗星です。この発見は、1985年にオーストラリアの天文学者マルコム・ハートレー氏によって発見されました。以前から太陽の周りを回っていたので、もっと以前にも発見されていて良いはずですが、木星の引力の影響で、1965年までは最も太陽に近づいた時も、1.6AUと、太陽・地球の距離より、1.6倍く離れた軌道を動いており、とても暗くて発見されなかったようです。発見されてから既に5回の太陽の周りを回っていることが確認されていますが、それほど明るくなることもなくあまり話題になりませんでした。そんなハートレー第2彗星が2010年10月から11月にかけて、地球との位置関係が良く、最も地球へ近づく10月21日頃には0.12AU(地球と月との距離の50倍程度の距離、金星や火星よりずっと近い)まで接近し、「4等台まで明るくなりそうである。期彗星がこれほど明るくなるのは珍しい。肉眼でも見える」と話題になりましたが、実際には、予想光度より暗く、小さな周期彗星の特徴で、ほとんど尾が見えず、広く拡散の状態でボーッと見え、双眼鏡でも確認が困難な状態でした。しかし、
探査機ディープインパクトは11月4日、ハートレイ第2彗星の中心核から700km以内に接近して、その異様な形状とジェットが噴出する光景の撮影に成功し、11月18日、ハートレイ第2彗星から噴出する二酸化炭素の氷粒子からなる吹雪に遭遇するなど、彗星科学上大きな知見をもたらしました。200年後には、太陽に最も近づく距離は再び2.0AUと大きくなってしまうそうです。
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2010-387#7

この写真は、10月6日 小清水原花園で網走郷土博物館の星見会の後、家に帰って写したものです。





ゆきむし 2010.10.17
上の写真は、なんだと思いますか? 初雪? いえ違います。今頃の時期に、この地方では、おなかのところに白い綿のようなふわふわをつけた白い虫が飛びます。
この虫が飛ぶと、間もなく雪が降ります。それで、みんなはこの虫のことを「ゆきむし」と呼んでいます。
この虫は、実はアブラムシの仲間だそうです。本種は、トドノネオオワタムシと思われますが、良い図鑑がないので確認できていません。。
普段は、羽はなく、6月から10月までトドマツの根の液をすって世代を重ねます。
秋になると羽を持つ成虫が生まれ、
越冬のための卵を生むためにヤチダモの木に移動ををする時に白い綿をつけてふぁふぁと飛ぶ姿が雪のように見えます。






2010月6月26日の部分月食
2010月5月26日に部分月食がありました。この月食は、太陽が北西の空に沈んだ直後南東の空に満月が昇って、間もなく始まるものでした。
これは、ちょうど 月-地球-月 が一直線に並んだのが実感できる月食でした。


この月食の後、半月後2010.7.11には、月が地球を半周して 地球-月-太陽 が一直線に並ぶ「日食」がイースター島の方で見られました。


シマエナガ(2010.2.16)
もっともかわいらしい野鳥にエナガの名前をあげる人がかなりいます。まわたでくるんだような胴体に長い尾が特徴です。
漢字では、「柄長」と書き、長い尾を柄杓(ひしゃく)の柄に見立てたことに由来します。
本州にいるエナガは、目の上の部分にまゆげのような黒い線があり、北海道にいるシマエナガは、エナガの亜種とされています。
一年中いるということですが、夏場は見たことがありません。冬になると、家のまわりで数羽の集団が飛び回るのを見かけるのですが、
見かけるのは一瞬ですぐサッーと、どこかに行ってしまいます。それで、エナガを写真に収めるのはとても難しかったのですが、今年はどういうわけか
窓のすぐ近くにある我が家のえさ台に来て、毎日パンのくずを食べて行きます。







秋のある日(2009.10.18)
網走の市街地の南東に隣接する天都山(194m)の東となりに大観山(190m)という場所があります。昔は、ここに道道683号線(大観山公園線)が通っていましたが、今は、使われなくなり、途中まで車が一車線通れる草の生えた道があるだけです。そこに、出かけてみました。歩いてすぐにハナタデを見つけました。私たちは網走で初めて見ました。途中白樺の林がとてもきれいに見えましたので、1枚撮してみました。







1000mm望遠で撮した木星 2009.7.7.

7月7日は、2009年で一番小さな満月の見える日でした。今年は、一番大きく見える満月と一番小さく見える満月、
今年一番大きく見える太陽と一番小さく見える太陽を撮りたいと計画しました。夕方は、晴れていたのですが、
月が昇ったころに薄曇りとなり、晴れ間を探して車で40qほど離れたところまで出かけ2009年で一番小さな満月を撮すことができました。
これで、4つがそろい目標が達成できました。

家に帰ると、なんと快晴。そこで、薄雲がかかってない、きれいに晴れた満月を撮り直しました。ふと、南東の空を
見ると、明るい星があります。木星でした。満月を撮った1000mm望遠で、木星がどの程度写るか試しにパチパチと
10コマ程度撮してみました。いろいろ露出を変えると、衛星も本体も小さいですが、それなりに写っていました。

上の写真は、衛星は、数秒の露出で撮したものと、木星に露出を合わせて撮したもの6枚を合成したものです。

案外良く写っています。ちょうど6〜10pの小型の天体望遠鏡で見た感じで、気に入っています。







ミズジショウ 2009.4.20
今年は、暖かく流氷もほんのちょっとしか見られませんでした。4月になるといっきに春の兆し。フクジュソウも満開で、この日、呼人の湿原に
行ってみると、ミズバショウが満開でした。
この白い花のように見えるものは、じつは花びらではなくて、苞(ほう)と呼ばれる、葉の変形した物で
本当の花は中心のトウモロコシのような部分です。



2009年2月24日の日の出(6時23分)
朝起きてみると、とても良い天気。2階の窓を開けて屋根まで身を乗り出してみると、知床半島もきれいに見えます。
今日の日の出時刻を確かめて、車で1qほど離れた鱒浦の港まで飛んでいきました。案の定、素晴らしく晴れています。
写真を撮ろうという人が他にも2人いました。下に見えるのは、オホーツク海と流氷です。今年の流氷接岸は、史上2番目に
遅いそうです。やはり、冬には流氷が来て、ビ〜ンと寒くならないと冬が来た感じがしません。

昨日、このように晴れていれば。知床半島と月と水星と木星と火星が並んで見えたはずですが、残念ながらここでは雲ってしまいました。






遠い満月・近い満月(2009.1.4 )

月までの距離は平均38万q程度ですが、月の軌道はけっこう楕円で、遠い時と近い時では、同じ満月でも
こんなに大きさが違いますが、比較するものがないので、普段は気がつきません。

昨年、12月、「今日の満月は今年一番大きい」というニュースがあったので、Canon EOS kiss digital Nにニコンの
反射1000mm望遠を付け、コンバーターレンズで焦点距離を2倍にして、2000mmで撮しました。
2000mmともなると、大きすぎて1コマに入らないので、2枚を合成したものです。
この日の満月が大きいといっても、比較するものがないと、わからないので、
私のコンピュータの中を探して見たら、たまたま2004年に小さな満月を撮している画像を見つけました。
その画像は、パソニックのLUMIXで撮したもので、420mm望遠相当というもですから、画像がよくありません。
当然、画像の大きさも違うので、少しごまかしですが、計算でそれに相当するように拡大縮小して並べてみました。
月までの距離は、時々刻々かわっていきます。月までの距離は、アポロが置いてきた、
反射板にレーザー光線を当て、その反射してくるまでの時間を正確に計って、現在数十pの精度で測れます。
この写真を撮った時の瞬間ではなくて、この時期の最も遠い時と最も近い時の
地球の中心と月の中心までの距離距離とご理解ください。

最も小さい満月が見えるのは、月の軌道がそのままなら、6ヶ月後となりますが、月の軌道は、太陽と地球の引力の影響でどんどん変わって行きます。月が地球に最も近い点は、一年で40°ほどずれていくそうです。ですから、最も小さく見える満月は、6ヶ月+20日前後の満月ということになります。調べてみると、それは、7月7日七夕の日の満月であることがわかりました。
その時にまた写真を撮ってみようと思います。天気が良くないと取れないので、百発百中とは行きませんけどね。

太陽までの距離は、月ほど大きく変化しませんが、多少変わります。近いのは1月上旬、
遠いのは7月上旬です。地球と太陽との距離の遠い近いで夏冬になるわけではないのです。
2009年の場合は、最も近くなるのは1月5日に1億4709万5546km、(太陽視直径32'32")。
遠くなるのは、7月4日で1億5209万1127km、(太陽視直径31'28")となります。
その違いは、3%程度です。月の場合は13%も変化するのですから、ほんのちょっとです。

今年(2009年)には、トカラ列島付近で皆既日食が起こります。今年、一番遠い満月が7月7日ということは、逆に新月は、地球に近くなっているはずです。また、7月4日が太陽が一番遠くなるのですから、7月22日の皆既日食は、最も小さく見える太陽を最も大きく見える新月が隠すということになります。これは、太陽を隠している時間が長いということになります。2009年版の『天文年鑑』(誠文堂新光社)を見て確かめると、確かにその
通りで、なんと今年の皆既日食は今世紀最も隠れる時間の長いもの(6分39秒)であることがわかりました。



2008.10.15の朝の紅葉

今年の紅葉は、とてもきれいです。この写真は我が家の庭。
紅葉はカエデ栽培種?(右大)、ヌルデ(中央下)、ヤマウルシ(左)、
黄葉はノブドウ(カエデ?にからみついてる)、キタコブシ(中央)、ミズキ(左)
それに針葉樹のアカエゾマツがコントラストになってなかなかいい。



旭岳に咲イワプクロ(2008.8.8)

車を飛ばして、旭岳の「姿見の池」までいってきました。もう、花の盛りはすぎていましたが、
ミヤマリンドウ・コガネギク・ホソバノキソチドリ・タカネニガナ・ワタスゲなどが咲いていました。









古い地層とユキワリコザクラ

根室地方には,白亜紀の古い地層があります。その崖にユキワリコザクラが満開に咲いていました。このユキワリコザクラは,北海道では太平洋側だけにあり,網走では見ることができません。一度も見たことがないので,この日は,これを見るために浜中町まで出かけてみました。ワァーと声を上げるほど見事に咲いていました。
(2008.5.24)





















































能取岬に咲くキタミフクジュソウ(2008.4.6)

春を告げる花,福寿草には,日本に4種あるということです。
この地方には,フクジュソウとキタミフクジュソウの2種があります。この地方では普通に見られるものなのに,2000年の環境省のレッド・データでは共にVU絶滅危惧II類となっていてビックリしました。
しかし,2007年の見直しでこの指定がはずれました。
フクジュソウとキタミフクジュソウの違いはキタミフクジュソウは一つの茎に1つだけ花をつけますが,フクジュソウは,一つの茎に1〜数個の花をつける。
キタミフクジュソウは,葉の裏に毛が多毛する…。
などと,いくつかの違いがあります。が,実際に見分けることはかなり難しいことです。
一つの茎に花が1つついていても,キタミフクジュソウのこともあれば,フクジュソウのこともあるわけで,多毛型のフクジュソウなんていわれるとほんとうに困ってしまいます。
ただ,ここ能取岬の福寿草は,すべて一つの茎に花が1つついているので,
キタミフクジュソウに間違いないでしょう。
染色体の数が違うというので,こんど確かめてみようと思っています。

流氷と一緒のキタミフクジュソウを撮りたいと思っていましたが,やっと撮すことができました。







網走(藻琴)から見た知床半島 2008.3.25

この日は,朝から特別の日でした。空気が澄んで,まるでハイビジョンの風景だったのです。
海岸に行って見ると,流氷が一面にちりばめられたオホーツク海が広がっていました。
このような状態の流氷が見られるのも極めて希な事です。
地元に住んでいても,このような風景はなかなか見られません。100年に一度の事だという人もいました。






















クリオネ採り(2008.2.9)

クリオネは,巻き貝の一種ですが,成長すると貝殻を失い,その姿が天使にも見えることから,「流氷の天使」などとも言われます。網走地方では,それほど珍しいものではなく,子どもでも簡単に捕まえることができます。昔,娘たちが小学生のころ長靴で海に入り,その辺に落ちていた貝殻ですくい上げたことがありました。ただ,気象条件が良くないと,とれません。下左写真は,波がほとんどない浅瀬にクリオネが写っているのですが,どれだかわかりますか。ほぼ中央にピンクに見えるのがクリオネで,実際のクリオネもこんな感じに見えます。それが,波で,サーッと動くのです。慣れない人は,見つけることがなかなか難しい。
この日は,波がとても穏やかな日で1時間程度で,30匹程度のクリオネを捕まえることができました。






ホームズ彗星(17P/Holmes)11月30日
 Cannon EOS KIss digital N (Nikon300mm)望遠を付けて撮影(8枚合成)

ホームズ彗星(17P/Holmes)が大アウトバーストを起こし10月24日〜25日には100万倍も明るくなり,
約3等級の明るさで肉眼でも見えるようになりました。この時,ホームズ彗星は,太陽から火星より遠いところにありました。
彗星(ほうき星)は,氷の塊で,太陽に近づいた時,溶けてガスを吹き出し,長い尾をつくります。
このような遠い彗星は,ほとんど尾が見えないのが普通です。
ホームズ彗星と地球との距離は,地球と太陽ほどありました。左の月は,大きさの比較のため同じ望遠レンズで撮したものです。
太陽と,月は,大きさが400倍も違いますが,太陽が月の400倍も遠くにあるため,ほとんど同じ大きさに見えます。
太陽ほど離れたホームズ彗星が月より大きく見えたということは,実際には地球の109倍ある太陽よりも大きかったということになります。










2007.8.31の月食 (2007.8.31撮影)
 6年ぶりの月食です。皆既月食でしたが,観望会を開いていたので,これは皆既月食が終ってり観望会の後で撮した部分月食状態の写真です。
 月食の時の地球の影の濃さは,とても濃くて真っ黒の時もあれば,ほとんど暗くならない時など毎回変化していますが,今回は,ほぼ普通の影の濃さで,赤銅色の影がとてもきれいでした。皆既から出た時の月の明かりがとても明るく見え,きれいでした。

 左は影に露出をあわせたもので,太陽の光が当たっている部分は,白くとんでしまっています。右は,左の写真の20分後,家に帰ってから玄関先で光の当たっている部分に露出を合わせて撮したものです。
 肉眼では,光っている部分も影の部分も両方が良く見えるのですが,写真ではどちらに露出を合わせなければうまく撮すことができません。写真より肉眼の方が優れている部分もまだまだあります。






屈斜路カルデラ (2007.7.7撮影)
 日本で最大級のカルデラ,屈斜路カルデラです。この写真は,外輪山のピークの一つ「津別峠(947m)」からの眺めです。右の方の外輪山のピークは,外輪山の最高峰藻琴山(1000m)です。カルデラ湖は,屈斜路湖です。このカルデラを眺めるには,藻琴山の東側の峠にある「ハイランド725」,藻琴山の山頂(1000m),藻琴山の南側の峠「美幌峠(525m)」が有名でしたが,ここ津別峠(947m)も近年,展望台・トイレなども整備されています。正面遠くの山は,100名山の一つ斜里岳(1545m)で,その左にかすむ山並みは,知床半島です。振り向くと,雄阿寒岳,これも100名山の一つ雌阿寒岳(1499m)などが間近に見えます。






網走で流氷接岸(2007.2.17撮影)
網走で流氷が接岸しました。今年は,暖冬で,雪も少なく,流氷が見えるのも遅かったです。網走地方気象台によると,「網走での流氷接岸初日は,2月16日で平年より,15日遅く,昨年より10日遅く,網走での流氷接岸初日の記録では,遅い方から4番目」とのことです。
何かこのような事があると,「地球温暖化」と決まり文句のようにいうきらいがありますが,二酸化炭素と「地球温暖化」の因果関係は,まだ明確に証明されていることではありません。地球の歴史を見るとこれまでも何回も「温暖化」,「寒冷化」を繰り返してします。地球の未来を悲観的に考えるのも大いに怪しい論議です。(2007.9加筆) 


水星の日面通過
11月9日 早朝,水星のが太陽の前わ通り過ぎる水星の日面通過が見られました。この次日本で見られるのは,26年後という珍しい現象でした。



2006.11.9   06:54 撮影 ニコン1000mm反射望遠+コンバーターで焦点距離2000mmで撮影
キャノン イオスkiss digitalNで撮影 二枚の画像合成 真ん中右よりの小さな丸い点

これを見た感想は,水星小っちゃい! と,いう人が多かったです。


この水星の日面通過のすごい写真がありました。

「ひので」(SOLAR-B)は、「ひのとり」、「ようこう」に継ぐ日本で3番目の太陽観測用衛星で,先々月の2006年9月23日 午前6時36分 (日本標準時)に M-V ロケット7号機により打ち上げられたばかりです。 3つの最先端の望遠鏡を使い、約6000度の太陽表面(光球)から、数100万度以上の外層大気(コロナ)までの領域で、磁場・温度・プラズマの流れを高い分解能・高い精度で観測できる優れものです。その可視光・磁場望遠鏡(SOT)で観測した画像が,国立天文台SOLAR-B推進室よる発表されました。水星が、画面左から右へ移動しちょうど水星全体が太陽面に入り、丸い水星の輪郭がはっきり見えています。
ひのでによる水星の日面通過画像








雨 2006.10.21

上の写真は,何の写真だと思いますか?
そう,雨の降っている所を横から撮ったものです。
昔,小学校にも入っていない頃,夕立があって,道路の途中から向こうは雨が降っているのに,
こちら側は降っていないという事にでくあいました。とてもすごいことを発見した気分でした。
その後,「雨が降っている所を横から見たらどう見えるか」ということを私はずーっと気にしていました。
雲の下から雨の降っている絵は,よく見かけます。
それを実際に見たらどう見えるかということです。
気にはしていたのですが,そういう風景にはなかなか出会うことができませんでした。
大人になったある時,あれ…? ひよっとしたらあれが雨? という風景に出会いました。
雲からカーテンのように筋状の雲のようなものが垂れ下がっていました。
本当を確かめるため,車でその下まで走って行きました。
案の定,そこでは雨が降っていたのです。
上の写真は,紅葉の摩周湖を見に行った途中ででくわした風景です。







旭岳(2,290m) 2006.9.16

 北海道のほぼ中央に位置する2,000m級の山々の総称,「大雪山」の最高峰「旭岳」です。今も噴煙を上げている活火山。旭岳ロープウェイで,登ったところが,「お花畑」。ハイヒールで来ている人もいてビックリ。紅葉には少し,早く,花の季節には少し遅かったですが,すばらしい眺めでした。









            パッと開く花 メマツヨイグサ

 蓮(はす)の花は,咲く時にポンと音を立てて咲くという話しがあります。ところがインターネットで調べてみると<実際に咲く様子を観察した人で,この音を聞いた人はいない>ようです。本当だったら楽しいのですが,どうも,これは作り話のようです。

 ところが,数日前に,M所員が音は,しないけれど「テレビで,マツヨイグサの花が,パッと数秒の内に開く」というのをやっていたというのです。(HTB ””イチオシ!”という番組の「ナゾとき調査隊」のコーナヘでした)

 ヘェー,本当だろうか? と 思っていたら,それから数日後の夕方,M所員が突然,外から飛んで来て,「すごい!すごい! メマツヨイグサの花が,パッと開た」というではありませんか。私もさっそくM所員について現場に行ってみました。あたりには,5〜6本のメマツヨイグサがはえていました。間もなく開きそうなつぼみも5〜6個ありました。しばらくじっーと見ていると(蚊がまわりにブンブン飛んで数カ所くわれました)だんだんつぼみが膨らんできたかなぁと思った瞬間,花がパッ開たではありませんか!   メマツヨウグサの開花の映像

 これは,「是非,ビデオに取りたい」と思い,デジカメについているビデオ機能で撮ったのが上のものです。花の付け根にアリがいますが、その動きを見ると、この画像が早送りなどの加工をしたものでないことがわかると思います。
最初,花を押さえているがくが開き,「おっ,始まるな!」と思った次の瞬間,花がパッと一瞬(0.1秒くらい)で開きます。何度見ても,ずごいです。身近にこんな花があったとは,驚きです。花によっては,パッではなくて,スーッと少しゆっくり開花するものもありました。


 調べてみると,マツヨイグサの仲間は,マツヨイグサ・メマツヨイグサ・オオマツヨイグサ・ツキミソウなどがあり,いずれも外国から来た帰化植物です。夕方に花が咲き,月を連想させるので,全部まとめて,俗にツキミソウとかヨイマチグサ呼ばれていますが,ツキミソウという種は,この仲間の1種に付けられて名前なので,正式には全部をツキミソウというのはマズイことになります。ツキミソウは,他のマツヨイグサより,ずっと華奢(きゃしゃ)で,白い花です。

次のホーム・ページには,花の名前の由来が詳しく載っていますhttp://www.asahi-net.or.jp/~uu2n-mnt/yaso/yurai/yas_yurai.html


インターネットでいろいろ調べましたら,蓮(はす)は,「開花の時に,音がしないこと」を大賀一郎(1883―1965)が確認してるということ。オオマツヨイグサは,開花の時に「パサッ」という小さな音を立てて一瞬で開くこともわかりました。開花の時に音を立てることが確認されているのは,今とのころオオマツヨイグサのみのようです。http://www.asahi-net.or.jp/~fv9h-ab/kamakura/botanical-essay2.html#Anchor873490


「世界の植物」(1995 週間朝日百科043 )によると,この仲間は,「いずれも短時間に開花する」と書いてあります。
                                                         2006.8.4
追記1
この辺りにあるのは,全部メマツヨイグサです。網走でオオマツヨイグサがあるというところに行ってみました。そこには,数本のオオマツヨイグサがあり大きな花を咲かせていました。メマツヨイグサよりもふたまわり以上も大きく,とてもきれいな花でした。
M所員は,何日か通い,<音がするか>と聞き耳を立たそうですが,残念ながら「音は聞こえなかった」とのことです。2006.8.11

追記2
『山と渓谷社』2006年8月号 NO.855 (山と渓谷社)で,「花手帳」を連載している多田多恵子さんの記事 「真夏の夜の夢 マツヨウグサ」でも,メマツヨイグサの花が「1分ほどで開く」と,写真を添えて紹介していました。「開く瞬間,花びらが擦れてかさかさと音をたてることもある」とも書いています。メマツヨイグサも場合によっては音がするのかもしれませんね。2006.8.20


オタマジャクシから飛び出した前足 2006.7.1

 蛙の卵が孵って,オタマジャクシから蛙になる様子が面白くて,毎年飼育しています。今年は,6年生の担任なので,「3年生はとても興味を持ったけれども,6年生は,あまりの興味を持たないかな?」と思い,教室ではなくて家で育てていたのですが,理科で血液の勉強があり,血液の流れを見せるために(尾の透明な部分を顕微鏡で見ると,赤血球が血管の中を流れているのを見ることができます。)教室に持って行きました。すると,黒山になるほどの大人気。廊下に置いておくと,だれかが「いわいい〜」と言ったり,「きもい」といいながらも,水槽をのぞき込んでいました。
♪おたまじゃくしは かえるのこ なまずの まごではないわいな それがなにより しょうこには, やがーて 手がでる 足が でる♪ 実は,この歌の順番ではなくてオタマジャクシは,手より先に足がでます。足は,少しずつ伸びて,だんだんと立派な足が完成します。でも,手は違います。手がどのように出来るかを詳しく観察してみると,昨日までなかった手が,突然出来るのです?? エーッどうして? と最初は思ったのですが, くわしーく観察すると,実はオタマジャクシの手は,皮膚の中で完成し,ある時突然パッと出てくることがわかりました。よく子どもがすることですが,服の中に隠してた手を袖からパッと出すようなものです。その皮膚の中に入っていた手を撮影していたら,片方の手(右)がパッと出てきました。上はその写真です。左手は,まだ皮膚の中。

下の写真は,まだ右手が出る直前の写真。手が透けて見えています。

オタマジャクシの育て方 2006.7.3





マルバチャルメルソウ 2006.6.5
置戸の山奥で,長年見たいと思っていたこの花をついに見ることができました。このマルバチャルメルソウは,絶滅危惧種で『レットデータープランツ』(2003 山と渓谷社)によると,北海道と長野の一部のみ隔離分布している,極めて珍しいものです。なんといてっても,魚の骨のような花弁が特徴的です。

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