ホーホー研の宇宙の授業プラン
PowePoint版<日食と月食のひみつ>2021.3 Ver.2-2
<宇宙と人間>2021.7.30 Ver.6-1

<星と星座> 2006小改訂 第5版
<惑星とその位置> 1994.第2版


PowePoint版<日食・月食のひみつ>2021.3 Ver.2-2 Ver.2S-2 
 このプランのねらい
  「日食」や「月食」は,テレビや新聞でも報道され,多くの人が興味を持つ対象です。ですから,「日食」や「月食」は,とても良い天文題材と言えます。しかし,「どうして起こるのか」などの説明は,図鑑などでも表面的なことしか載っていません。天文マニヤ向けの詳しい解説書もありますが,それらは「どのように見えるか」ということが中心であったり,やたら難しく難解のものが普通です。
 このプランでは,〈太陽のまわりを地球が回って,その地球の周りを月が回って日食・月食が起こるそのダイナミックな仕組み〉をPowerPoint ・模型を使ってだれもが楽しく学べることを目的に作成しました。
ところどころ止めて,予想や意見を言ってもらうことで,仮説実験授業と同じような展開ができると思っています。

実施する年月にあまりとらわれず,日食や月食をもとに地球や月の運動のイメージの基本を知るには, Ver.2-2の方が扱いやすいので,Ver2-2が基本パーションとしています。
この次に起こる日食・月食を予言できると楽しいのですが,そのためにはプランを実施する年月によって修正が必要です。その修正が必要という方は,私までご連絡ください。できるだけ対応したいと思っています。

Ver2S-2は,〈ときどき月食が起きない年が起きない年があるのですが,その原因もわかるように〉作っています。ただ,そのために少し複雑になっています。



これらは,データが大きいので,CDで配布しています。



網走で「日食を安全に観察しよう」2012.4.21(日)の様子

 2012.4.22(日)に網走で「日食を安全に観察しよう」と題して、市民向けの講座を開きましたので、その様子をお知らせします。

 参加者57人と、関心が高いことがうかがえます。参加者は、いろいろな年齢の人(幼稚園から60才以上の人まで)ですが、丁度この日は、小学校の日曜参観日とぶつかり小学生の参加は15人でした。
 会場は、網走エコホールの大きな会場でしたが、落ち着いた雰囲気で講座を進めることができました。

 ここで、実施したものは、
  @ <日食と月食のひみつ>日食直前版 網走版 Ver.1-2  2012.4
  A 日食メガネを作ろう(トイレタイム)
  B 〈金環日食を観測しよう 〉   網走版Ver.1-3  2012.4    

です。
 
【実施時間は】
  @ <日食と月食のひみつ>日食直前版 網走版 Ver.1-2  2012.4 1時間
  A 日食メガネを作ろう(トイレタイム) 15分
  B 〈金環日食を観測しよう 〉   網走版Ver.1-3  2012.4     15分

で、@もそう急がなくて1時間に収まり、予定していた時間とピッタリで終わりました。

【実施して思ったこと】
@ <日食と月食のひみつ>日食直前版 網走版 Ver.1-2  2012.4 1時間
皆さんとても真剣に聞いてくださいり、予定通り、順調に進めることができました。小さな月模型は、全員分作って自分で実際に動かしてもらいました。スライドだけでなく、模型を使って説明することが効果的なことは、みなさんの表情を見てわかりました。


Aは、私のホームページにある「日食めがね」を作ってもらいました。
http://houhouken.web.fc2.com/solarglass.htm
事前に穴も開け、両面テープも貼ってあるものを渡し、参加者には、
[フィルターシートを貼って]、[両面テープを剥がして、くっつけると]完成でしたので、トイレタイムも入れて15分でできました。
フィルターシートは、〈ラミネート出来る〉というので試してみましたが、私のラミネーターが悪いのか、どうしてもシワになってしまいます。仕方がないので、端を折り込んで剥がしやすくしたセロテープを〈切り取ったフィルターシー〉トの端に貼り、それをプラスチック板に並べて貼っておき、1つずつ剥がして渡すようにしました。(スタッフ3人)

 多くの人がおみやげ用に2〜3個作っていました。ちょうど、天気が良かったので、この時間にすぐ近くの出口から出て、太陽を見る人もかなりいました。


Bスライドと、実物を見せながら順調に進みました。

 この日は、天気が良かったので、天体望遠鏡を持って行って、投影法太陽を見てもらいました。始まる前と、終わってから見てもらったのですが、とても興味深く見て写メを撮る人も何人もいました。








【評価】
 簡単なアンケートをとりましたが、ほとんどの方が5で大変好評であったことがわかります。ただ、小学校低学年・幼稚園の子には、難しかったようです。
このプランは、そこまではカバーが難しいと思います。

              有効アンケート回収 47人
 5 とてもわかりやすかった  33人
 4 わかりやすかった 6人
 3 どちらともいえない 3人
 2 わかりずらかった 3人
 1 とてもわかりずらかった 1人

年齢構成


【感想】
 ・楽しかった!またの機会もよろしく。(60才以上)
 ・月や星も習いたい。(小学生)
 ・お話がいつも通り明確でとても興味深く理解できました。21日の観測が楽しみです。ありがとうございました!(60才以上)
 ・日食の仕組みがとてもよくわかりました!楽しかったです。(20才代)
 ・楽しかったです。天体、宇宙の話があればと思います。(60才以上)
 ・とても楽しかったです!「7才の子は、太陽の周りを7回まわった!」って説明はとても楽しかったです。月の学習って小学生の理科でやってはいるのに,
  大人も(私はぜんぜんわかっていませんでしたが)けっこうわかっていなかったんだなぁーと思いました。大きい月と小さい月の写真がよかったです。(40才代)
 ・5/21の朝がとても待ち遠しくなりました。(30才代)
 ・日食見たいと思います。楽しみです。(50才代)
 ・日食・月食など言葉はよく聞くが忘れていることも多く、久しぶりに勉強した感じで楽しかったです。(30才代)
 ・楽しかったです。勉強になりました♪5/21)見たいでーす。(30才代)
 ・子どもたちがまだ小さいので、話を聞けるか心配でしたが、模型をつかって説明していただいたおかげでしっかり聞けていました。
  私も中学生の時にこのように説明されていたら、もっと理解できたのになぁ…。子どもたちはこんなに早く聞けて良かったです。(40才代)
 ・やってみて楽しかった。日食がいつ見られるのかがわかってたのしかった。(小学生)
 ・子ども(小学生)には、まだ難しかったようですが、とても興味深く聞けました。ありがとうございます。(30才代)
 ・めがねをつくるのがたのしかったです。(小学生)
 ・月と地球などを動いて説明したのが、とてもわかりやすかったです。また、日食や月食のことがよくわかりました。今日はありがとうございました。(小学生)
 ・ものすごくわかりやすくて、目からウロコが落ちました。月の模型を使ってまわりの人に…受け売りします。ありがとうございました。(30才代)
 ・わかりやすい説明ありがとうございました。(60才以上)
 ・勉強になりました。ありがとうございました。これからも宇宙関係の講座があれば時間の許す限り出席したいと思っています。(60才以上)
 ・とっても楽しかった。(60才以上)
 ・おもしろい。たのしい。わかりやすい。(小学生)
 ・楽しく月、太陽の動きを体験しながらわかりやすくおぼえました。わかりやすい。メガネの使い方も安易に使っていた。意外な注意点があって納得しました。(60才以上)


 名倉和弘さんが[静岡] 街角かがく倶楽部・袋井で実施した様子を知らせてくただきました。                  

[静岡] 街角かがく倶楽部・袋井    

2021年4月22日に金環日食直前版の〈日食と月食のひみつ〉を街角かがく倶楽部で実施しました。

小学校や広報誌への案内をしながらいつもは平均数名でやっていましたが,今回は金環日食ブームもあって参加者が16人(大人子ども半分ずつ)という盛況ぶりでした。

毎回記録している「〈街角かがく倶楽部〉日記」の中から,今回のものを掲載しておきます。感想が中心ですが,授業をやってみての感想も少し書いています。

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21

日時 2012/04/22() 13:3016:30

場所 高南公民館 視聴覚室

内容 〈日食と月食のひみつ〉

参加 16
授業評価 55555,55555,5
       444
       3
       ?

概要

 5月21日の金環日食を意識して企画した講座だったので,予想どおり多くの人たちの参加希望があった。初めての参加者は親子連れが多く,中には同僚の生物の先生の娘さんが友達を連れて来てくれた。

 今回の講座は仮説実験授業ではなく〈仮説実験授業の手法を意識したプレゼンテーション〉という印象である。スライドを見ながらの解説が中心となっていて,はじめのほうでは長い説明が続いて,すこし飽きてしまいそうな感じがするが,そこは「金環日食ブーム」のおかげで持ちこたえていると感じた。このあとようやく「問題」が登場して,このあたりからいつもの和やかな雰囲気になり始める。「問題」は全部で7題あるが,「問題」が登場しないプレゼンテーションは自分には重苦しくてとてもやれたものではない。

 この〈日食と月食のひみつ〉の最大の見せ場は,「月の満ち欠け」と「日食・月食の回数と新月・満月の回数」だったように思う。いずれの場合も,スライド画面の説明では理解不十分で,ここでは模型による説明がとても有効だったことが,参加者のどよめきや感想から判断された。以上2時間30分で終了。

 

感想

(大人)5/ 前回同様,とても楽しかったです。月食,日食と漠然とニュースで知るだけでしたが,なぜそれが起こり,どれだけ日本での観察が珍しいか学ぶことで,より身近な出来事としてとらえることができました。豆知識として,〈実は月食より日食の方が多い〉とか,〈同じ場所で日食を観察するのが400年に一回しかチャンスがない〉とか,面白いことを知ることができて良かったです。前回もそうでしたが,漠然と知っているより月・地球・太陽の動きを一つ一つ追っていくことで,日々の生活も楽しめるようになりました。ありがとうございます。

(大人)5/ 日食や月食が意外に多いことに驚きました。「満月方程式」も面白かったです。是非,他の人に自慢してみたいです。とても楽しかったです。ありがとうございました。 p.s.〈街角かがく倶楽部〉のバックナンバーを開催していただけるとうれしいです。

(大人)5/ わかっているようでわからないことがたくさんあり勉強になった。今回は金環日食の前の日食と月食の話だったので興味を持って話を聞くことができました。 5月21日が楽しみです。

(小6)5/ 日食の方が月食よりもたくさん見られるのに,日本では月食の方が多く見られること,月食の方が広い範囲で見えることに驚きました。今日はとても楽しかったです。ありがとうございました。

(大人)4/ 日食,月食の仕組みを再復習する意味で大変参考になりました。内容についても,分かりやすかったです。引き続き興味がある科学テーマについては参加したいと思います。

(大人)4/ 日食,月食の仕組みについて改めてわかりました。身近なものでも色々な科学があるのだなあと思いました。空想科学とかも聞いてみたいです。

(小5)5/ 今まで知らなかったことや,興味を持っていたことを,模型や動画などで詳しく説明してくれたので,凄く分かりやすかったです。思っていたよりも楽しくできたので友達にもお勧めしたいです。ありがとうございました。

(大人)5/  映像授業が楽しかったです。新月と満月の時に,必ずしも日食と月食にならない理由がよくわかりました。半年に一回の周期性にすごくすっきりして納得。そこから予測できるというのは感心感動しました。とても楽しくて,月一回の参加が息抜きと楽しみになっています。

(小6)5/ 日食と月食などいろんなことがわかってよかったです。友達などに教えてあげたいです。

(大人)5/ 子供が少しでも理科が好きになればと思い,初めて参加しました。 3時間も!と少々不安でしたが,大人でも楽しめる内容で楽しめました。特に月と地球の模型はとてもわかりやすかったです。

(小6)5/ これはお母さんに教えてあげたいところはない。全部教えたい。

(小6)3/ 日食は,黒い下敷きでは見てはいけないことがわかってびっくりしました。

(中1)4/ 今度,日食が見える時刻をいろんな人に教えてあげたい。日食や月食のことがいろいろ知ることができて,とても勉強になった。

(中1)5/ 日食や月食がどうやっておこるかや,軌道の回り方,学校の授業と違ってすっごい楽しかった。

(中1)5/ 学校の科学(理科)とは違いとても分かりやすかったです。疑問を持っても,名倉さんが優しく教えてくれたので,とても楽しめました。名倉さんの話は,真面目すぎず,ふざけ(おもしろ)すぎずで楽しかったです。こんなに楽しいとは思ってもいませんでした!次回も参加したいです!

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補足

映像よりも模型のほうがスッキリ理解できる場合があり,これはオススメですね。

個人個人に配布した模型は

      1  黒と黄色の色分けた3.5cmスチロール球

      2  月と地球の円盤模型(直径10cmぐらい,地球2.5cm,月0.5cmスチロール球)

ですが,1では月の満ち欠けがよくわかったようです。そしてとくに2番目の模型は評判がよかったです。自分の頭を太陽に見たてると,月が地球を公転する時の太陽・地球・月の位置関係がよくわかったようです。もちろん教師用の大型30cm模型も用意して説明しましたが,ぼくが以前林さんの講座を受けた時の印象では,日食と月食が起こる時の3体の位置関係が自分自身としてはあまり腑に落ちていなかったため,みんなに小型模型を配ることにしてみたのです。そしたら,「問題」のときにこの小型模型を使ってあれこれみんなが考え始めて「あーでもない、こーでもない」と言った賑やかなつぶやきが聞こえて,みなさんのノーミソが働いていることを目の当たりにしたのです。


写真をつけておきますのでご覧ください。野球ボールは大きさ見本です。
image.jpeg


 <宇宙と人間>2021.7.30 Ver.6-1

 このプランは、人間を出発点として、太陽系、恒星の世界、さらには銀河系、大宇宙を感動的に体感するプランです。1997年に初版を出し、改訂を重ねてきました。この2000.1Ver5-1版で、「決定版」と思っておりましたが,宇宙科学が進歩し,なんと銀河系の形が従来考えられていたものとかなり違っていることが明らかになりました。以前は,銀河系は,「渦巻銀河」と考えられていましたが,現在では「棒渦巻銀河」であることがわかったのです。
 また,2006年の国際天文連合総会で,「冥王星を惑星から外す決議」が採択され,このプランでの冥王星の扱いも変更しなければならなくなりました。
この度,コンセプトは全く変わりませんが,全面的に見直し,その部分も改訂したVer.6-1が完成しました。 

データが大きいので,CDで配布しています。


 


<星と星座> 2006小改訂 第5版

 星と星とを自分の考えで結び星座を作る…。<星を知りたい>子供たちの期待に答える楽しい定評のあるプラン。多く方にご利用いただいています。このプランを実施すると,星座早見板を配ると子どもたちは,とても良い物をもらったと大事そうに持って帰ります。







<惑星とその位置> 1994.第2版

この<惑屋とその位置〉は、星座などをまったく知らない人が、惑星の位置を自分で計算して、自分で実際に見つけ出すことができるようにするというプランです。計算といっても、電卓で×÷+−の四則計算をするだけです。(計算は,簡単ですが,計算アレルギーの方にはキツイかもしれません)惑雇は正確に周期的に太陽の回りをまわっているので、こういうことが可能なのです。これによって、非常に正確に太陽の周りを回っている「惑星の運動jのイメージをつかまえられるのではないかと思います。

かなり完成度の高い授業書案だと思っていいます。大阪の清友さんは,高校で何度も授業にかけてくださって ,好評との報告を受けています。ひさしぶりに今の火星の位置をこれで計算しましたら,電卓を使って5分もかからないほどで正確に出すことができました。現在,計算の元になる日時を1980年1月1日としていますが,これを「2000年にすると,計算が簡単になるのじゃないか」という方もいます。2000年も20年以上過ぎたので,〈改訂する良いなぁ〉と思ってはいるのですが,40年以上前の位置を元にして計算しても,正確に出せるというのも,このプランのミソですので,このままで良いかなとも思っています。

計算は,四則計算だけですから,電卓を使うと中学生でもできます。ただ,計算を最初からイヤという子どもたちには,難しいかもしれません。

計算の結果があっているかどうかは,プラネタリウムソフトで確認できます。例えば私は次のものを使っています。http://www.toxsoft.com/softlib.html で入手できます。

★Stella Theater Liteは,フリーソフトウェアで無料。一般の方は,こちらで十分でしょう。
★Stella Theater Proは,少し高級ですが,シェアウェアです。12.0等星までの恒星,軌道要素を入
力すると,彗星の位置も表示してくれます。

しかし,できれば実際に自分の目で確認できると感動的だと思います。2021年は,火星は地球から見て太陽の反対側にありますから好機ではありません。
火星が接近するとき火星はとても明るく輝いて見え,誰でも「あれだ!」と確認できますから,そのあたりが好機と言えます。この次,火星が接近するのは,2022年12月で,その後の接近は,2年2か月ごとお起こります。

これは,紙媒体しかないので,郵送することになります。

2021.3


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