.株式会社/天文機材部門 国際光器
http://www.kkohki.com/Baader/astrosolar.html
日食の注意と「日食メガネ」の作り方

 日食は、強烈な光を放っている太陽を見ることになりますから、目を痛めたり、場合によっては、失明の危険さえあり、特別に注意が必要です。

 昔良くやられていたガラスをススで燻して、黒くした物も「やらないように」との注意が出ています。

いろいろな注意は、国立天文台http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20120521/obs.htmlなどでも呼びかけられていますので、それらのサイトも参考にすると良いと思います。
 私も、パンフレットを作りました。一部を修正すれは、いろいろなところで使えると思いますので、よろしければご利用ください。




その地での、正確な時刻は、国立天文台のホームページで調べることができます。

国立天文台 日食各地予報https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/eclipsex_s.cgil


日食メガネの作り方
・日食観測には、「日食めがね」(太陽めがね)があれば、良いです。
いろいろなものが市販されていますが、たくさんの人に配るのに安価なものを自作することにしました。
・まず、安全なフィルムですが、株式会社マゼラン/天文機材部門 国際光器というところから、下のような「太陽観測フィルター」が販売されています。これは、EU規格89/686基準も取得しているものということです。撮影専用というのもありますが、必ず眼視用を選んでください。撮影専用は、「日食めがね」として使ってはいけません。
 私の作ったタイプですかと、一人分は、2p×3pくらいなので、品番0916でも、90人分、品番0927で800人以上になります。(それぞれの人に作ってもらうことを考え安全のため少し大きめに取っていますが、自分で作るのであれば、1.5×2.5pで十分です)
Astro Solar 太陽観測フィルター価格
品番
タイプ&サイズ
価格
在庫状況
0916
 標準サイズ 20 cm x 29 cm x 厚み0.012mm (セミA4サイズ) 眼視用 ND-5
¥2,800-
只今在庫あり、即納
0927
 大サイズ 50 cm x 100 cm x 厚み0.012mm  眼視用 ND-5
¥7,500-
只今在庫あり、即納
株式会社マゼラン/天文機材部門 国際光器
http://www.kkohki.com/Baader/astrosolar.html


【作り方】
@八つ切りの黒の色画用紙(39.2×271)を縦に半分にして、それを横に4等分すると、135.5×98の紙片ができます。(数字が中途半端なので、私は135.5×90で作りました)
Aそれを二つ折りにして、パンチャーで穴をあけます。目に太陽の光が当たらないように、なるべく内側にたいのですが、パンチャーの一番深いとい所にしても端からほんのちよっとしか内側になりません。そこで、[紙が奥まで入らないようにしている部品]を取り外してみると、穴の中心が上の端から2pのところに開けることができました。左端からは、目検討で3pのところに上の写真のように穴を開けました。
Bその下に、幅15mmの両面テープを横に貼ります。
C両面テープを剥がし、穴が完全にふさがるようにAstro Solar 太陽観測フィルターを貼ります。
  (太陽観測フィルターシートは、良く切れるカッターで切るときれいに切れます)
D黒の色画用紙を二つに折って、しっかり貼り合わせると、できあがりです。
E名前シールなどを貼ると良いでしょう。

上のものは、
 「説明書を良く読んで、大人の人とみましょう}
 「EU規格89/686基準 日食めがね 網走科学フェステバル」
と、書いてあります。これを上の「日食メガネの使い方の注意」のパンフと一緒に透明袋に入れて渡すようにしました。(2012.4.7)

Astro Solar 太陽観測フィルターをラミネートする
Astro Solar 太陽観測フィルターは、自分用ならなんとかなりますが、たくさんの人に作ってもらうとなると、ペラペラで扱いで難しいです。京都のMさんから、〈ラミネートすると良い〉ということを教えてもらいました。これですと、扱いがすごく良いです。詳しいラミネートの仕方は、次のホームページを見てください。

天文ハウスTOMITA

http://www.y-tomita.co.jp/parts/solar-glass.htm

下の方を見ていくと、詳しく載っています。


【実際にやってみると】
フィルターシートのミネートを試してみましたが、私のラミネーターが悪いのか、どうしてもシワになってしまいます。仕方がないので、「日食を安全に観察しよう」の会(参加者58人)では、端を折り込んで剥がしやすくしたセロテープで切り取ったフィルターシートの端に貼り、それをプラスチック板に並べて貼っておき、1つずつ剥がして渡すようにしました。(スタッフ3人)

【作り方】のBまで、事前に作っておいたのを渡し、参加者は、

@フィルターシートを穴がふさがるようにセロテープで上の方に止める。
A両面テープを剥がして二つ折りの上の部分を重ねて押さえてると、フィルムも台紙も貼の付く。

の作業をしてもらいました。15分間で余裕で作ることができましたます。

多くの人がおみやげ用に2〜3個作っていました。ちょうど、天気が良かったので、この時間にすぐ近くの出口から出て、太陽を見る人もかなりいました。

反省としては、大きなものを見本で見せて作り方を説明したのですが、「フィルターシートを穴がふさがるようにセロテープで上の方に止める」のが良く分からないという人もいましたので、そこはもっとていねいに説明すると良かったと思いました。

アストロソーラーフイルムの安全性
アストロソーラーフイルムは、安全ということですが、実際に見ると意外に太陽が明るく見えます。それで少し心配になり、いろいろ調べてみました。天文教育普及研究会で実測が載っているのを見つけました。たぶん、この実測値を基に、多くの報道が「危険だとか危険じゃない」とか言っているのだと思います。バーダープラネタリウム製 アストロソーラーフィルターの値も載っているので、安心しました。


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