どんな天体望遠鏡をかったら良いの? 〜初心者の場合〜
 天体望遠鏡の性能は、粗悪品でなければ、ほぼ対物レンズの口径で決まります。
口径の大きいものの方が、細かいものが見え、暗い天体が見えます。倍率は、接眼鏡を取り換えることで、いくらにでも変えることができます。ですから、コマーシャルで「倍率」を売り物にしているのは、あやしい宣伝です。やたらに倍率をあげても、見づらくなるたけで、「口径にあった倍率」というものがあります。また、見るものによって、倍率を下げた方がよく見えるものもあるのです。

 天体望遠鏡には、「屈折式」と「反射式」とがあって、少し大きい屈折式の天体望遠鏡では、とても高価なので、大抵の人は、反射式にしています。屈折式と反射式では、同じ口径なら屈折式の方が高性能で、扱いやすいですが、同じくらいの値段になる口径6の屈折式と反射の口径10cmの反射では、やはり口径10cmの反射の方が良く見えます。

土星の見え方
・口径6cmとても小さいですが(倍率を上げると、大きくは見えますがよく見えません)、本体と輪がちゃんと見えます。もちろん、月のクレーター、木星の衛星や縞も見えます。
・口径10cm上記のものが余裕をもって見えます。

 ただ、口径10cmとなると、図体も大きくなりので、口径6〜8cmの屈折が初心者にはいいのでは、ないかと思います。

 天体望遠鏡かを乗せている架台も大事です。架台が悪いと,天体を視野に入れることができません。天体写真を撮るとなると、「赤道儀」という天体を追いかける装置のついて架台も必要になってきますが,とりあえず初心者は、「経緯台」と言って、普通に天体望遠鏡を上下左右に動かせる方式のもので、手でハンドルを回して天体を導入できるものが取り扱いも簡単なので、良いのではないかと思います。
 ヨドバシカメラなどの安売りの店で購入できない場合は,天文雑誌に付いている広告を見ると,かなり安価で買え事ができます。口径6〜8cmの屈折が4〜5万円ほどで買えます。

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