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今月の星空
ホーホー村教育研究所編 

         2024年4月の星空    

西暦2016年は、明治149年、大正105年、昭和91年、平成28年にあたり,閏年で1年が366日です。
西暦2024年は、明治157年、大正113年、昭和99年、平成36年,令和6年にあたり,うるう年で1年が366日です。


2024.4.15. 20時ころの網走での星空

今年の天文現象

今年は,日食・月食が国内で一つも見られず,あまり派手な天文現象がありません。ただ,10月には,尾をひいた彗星が肉眼でも無見られるかもしれません。ただし,彗星の見え方というのは,その時にならなければわかりません。

8月13日ごろ ペルセウス流星群 好条良。ただし,夕方は半月の明かりが邪魔になります。夜遅くなれば,月が沈み,最高の条件となります。
★10月上旬 C/2023 A3 ツーチンシャン彗星が肉眼でも見えるかもしれない。

★木星が方,見やすいのは,11月ごろから,次の年5月ごろまで
★土星が方,見やすいのは,8月ごろから,次の年の1月ごろまで


今月のトピックス
★春の星座が見ごろ
★4月16日 半月がとても高く見える。


網走郷土博物館友の会の星見会

★月をスマホ,タブレットで写す会 ① 

 5月15日(水)月齢7.3 19時30分~20時30分 博物館
 左のような写真がお手持ちのスマホ・タブレットで撮影できます。

 この日,しし座,おとめ座などの「春の星座」,人工衛星なども観測できます。

 ※左の写真は,実際にスマートフォンで写したものです。
 ※一度,天頂プリズムで反射させているので,像は左右反対になっています。















☆【お問い合わせ・申し込み】

 網走市立郷土博物館  0152-43-3090
 
メールでお申込みの場合→本文に下記事項をお書きください。
           
 ①参加する行事名
      ②参加者のお名前(複数の場合は全員の方のお名前)
      ③代表者のご住所
      ④代表者の電話番号

       メール
 moyoroshellmound@gmail.com



惑星一般的解説は、「 ○○年度 の天文 現象 」の惑星の項をご覧ください。
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今月の惑星の見え方

 水星・金星・火星・木星・土星の5惑星は、とても明るく、都会の空でもおよその方向がわかると、見つけることができます。
天体望遠鏡で見ると,口径6㎝程度の小天体望遠鏡でも,月の凸凹、少しつぶれた形の木星とその本体の縞模様(2本くらい)。
そのまわりを回る4つのガリレオ衛星。土星の輪。金星の満ち欠けなどを見ることができます。火星は,小さなオレンジ色の玉に見え,
「少し模様があるかな?」という程度です。
 いっぽう,天王星・海王星は、双眼鏡やフィルドスコープや小天体望遠鏡がないと見つけることが困難です。
一般の人たちは、天体望遠鏡で月を視野に入れるのでさえ、なかなにか大変ですから、肉眼で見えない天体を天体望遠鏡に入れる
というのは、ほとんど不可能の事です。そんな事のできる方は、このページが想定している読者よりレベルの高い人で、
その方たちは自分で調べることができるはずです。
ですから、それらの惑星については、今見やすい時期なのかどうかを書くにとどめておきます。
もし、このページの読者で天王星・海王星を是非みたいという方がおられましたら、各地の観測会などで見せてもらってください。

 冥王星
にいたっては、口径40cmもの大きな天体望遠鏡をもってしても、条件が良くなければ見つけることができません。
               冥王星を見て来ました
水星
4月11日ごろ,太陽向こう側に重なってしばらく見えません。この次の観測の好機は,5月10日ごろの明け方の東の空です。あまり高度が高くならず,条件は良くありませんが,右上に火星と土星がありますから,それを目印に遠くの景色で良くピントを合わせた双眼鏡で探すと見つかるでしょう。

 地球から水星を見ると、太陽の右に見えたり、左に見えたり、ほぼ重なって見える(軌道が少し傾いているので、めったにぴったりとは重なりません。重なるのを「水星の日面通過」と言い、この次に日本で「水星の日面通過」が見られるのは、2032年11月13日の夕方になります。

 88日というと、1/4年ほどですから、水星が太陽の右に見えたり、左に見えるのは年4回ほどあってもよさそうですが、
地球も水星と同じ向きに太陽の周りを回っているので、水星が太陽の右に見えたり、左に見えるのは年3回ほどになります。

 水星は,太陽からあまり離れて見えません。ですから,見えるのは日没直後の西の空か,日の出前の東の空となります。
一度見つけると,肉眼でもはっきり見えます。見えている時間は,長くても30分くらいです。
  まだ,薄明るい内から,Stella Theater などのプラネタリウムソフトで位置を調べ,遠くの景色でよくピントを合わせた双眼鏡で探すと見つけやすくなります。近くに金星や木星などの明るい惑星があるときには,それを目印に探すと,簡単に見つけられます。


金星

太陽の前面を回り,現在は,明け方の東の低空で光っています。高度が低くなってきました。 金星は,天体望遠鏡で見ると,月のように三日月状・半月状などなります。金星が満ち欠けするは,金星と太陽と地球の位置関係でそうなります。現在は,天体望遠鏡で見ると,下の写真の左端のような満月の形に見えます。
今後,さらに高度が低くなり見えずらくなります。6月4日には太陽の向こう側となり,前後1か月ほど見ることができません。7月になると,西の低空に姿を現します。




白昼の金星の見つけ方(今年度は,そのようなチャンスはなく,見るなら来年となります) 

 金星が上の写真の左から2番目のころ,金星は一番明るく見えます。それを「最大光度」といって,そのころ前後1週間くらい金星は、
あるところがわかると白昼でも肉眼で見つけることができます。しかし、闇雲に探してもなかなか見つかるものではありません。
青空をじっと見ていると、「どこを見ているのか」、「目のピントがあっているのか」など、わけがわからなくなって、グラグラしてきます。
明けの明星なら太陽の右上に40°くらい,宵の明星なら太陽の左上に40°くらいのところに見えます。
双眼鏡があったら、遠くの景色で良くピントを合わせ、それで探すと、かなり見つけやすくなります。
ただし、間違って太陽を見ると、失明の危険があります。ですから、探す時は、建物の陰に入り
〈必ず,金星が見えて、太陽が見えない日陰に入って
探すようにしてください。
 確実に昼間の金星を見る方法があります。それは、【日の出前に金星が見える時に,金星をずっと追いかけて見ている】という方法です。
そうすると、太陽が昇っても金星が青空に白く見えるのを確かめることができます。
一度見失うと、わからなくなってしまいますが、自分の居る場所を固定して、「あの電柱の上」とか、「窓の角から、10㎝の場所」というように確認すると、
ちよっと目を離しても、その近くにあるので、続けて見つけることができます。
 
他の人に教える時も、「ここに立って、あの電柱のすぐ上」というようにすると、たいていは見つけることができます。室内から窓ガラス越しですと,
イスに座るなど自分の位置を決めて,金星が見つかったら,その位置に色テープなどを窓ガラスにつけると,位置がわかりやすくなります。
金星の見える位置は地球の自転でどんでん動いていくので,動いたらテープの位置をそのたびにズラすと,ずっーと見続けることができます。


火星
明け方の東の空に金星と並んで見えますが,高度が低く見やすくはありません.

                                 
木星
 
南西の低空で明るい星が木星です。5月19日ごろ太陽の向こう側に回り込み,しばらく見えなくなります。7月ころから明け方の東の低空に見えるようになります。

土星と木星の接近
2020年12月21日には,土星と木星がとても近づいて見えました。月の大きさの1/4ほどまで近づきました。これほど近づくのは,397年ぶりとのことです。と,いってもただ見かけ上近く見えるたけでしょう」と思ってましたが,実際に見ると,その近さにビックリでした。

左の写真は,2020.12.19に写したものです。明るさが大きく違うので,それぞに合わせた露出で写し合成したものですが,同じ機材で写したので,大きさの比率は,同じです。月は,この時に出ていたもので,木星と土星の見かけの近さを示すために同画面に入れました。右下が木星。左上が土星です。木星とその衛星,なんとか土星の環も写っています。

このような接近は,1623年7月17日以来,397年ぶりとのことです。この次の接近は60年後の2080年3月15日に
起こるそうです


木星は、その直径が、地球の11倍もある巨大な天体で、小さな天体望遠鏡や野鳥観測用のフィルドスコープでも丸い形がわかります。木星は、地球より大きいのに10時間ほどで一回転しています。
そのため、その遠心力で赤道部分が膨らみ、楕円形に見え、少し大きな天体望遠鏡ですと、本体に雲でできた横の縞が見えます。その縞は、太いものが2本見えるのが普通ですが、
2011年は1本が見えなくなり1本だけ見えましたが,現在は、快復して2本になりました。

 
[木星表面の見もの
大赤斑]を見るためには高い倍率で見ることが必要で気流が良くなければ、はっきりとわからないときもあります。
見える時刻は、Web.上で「木星および大赤斑の出没時刻の計算」知ることができます。
計算された一覧表の右の1.2.3の時刻が大赤斑が木星の真ん中を通過する時刻です。
木星は、10時間ほどで1回転していますから、1日に2〜3回、木星の真ん中を通過します。

口径が6㎝~10㎝程度の小遠鏡では、右のような木星が見え、木星本体が回転のため楕円体をしていること、本体の縞模様、木星回る4つの衛星(ガリレオが発見したのでガリレオ衛星といわれる)が観察できます。
どの衛星か名前を調べたり、位置変化を事前に知りたいときは、『天文年鑑』(誠文堂新光社 刊)を見るとわかります。





5倍の双眼鏡でも衛星が見えますが,しっかりした三脚に固定しなければ見る事は,難しいです。

ガリレオ衛星は、かなり早く回っています。一番木星に近い、イオは1.8日で、2番目のエウロパは3.5日で、3番目のガニメデは7日で,一番遠くの科リストでも16日程度で木星の周りを回っています。地球の月がほぼ30日で回っているのに比べると、かなり早いと言えます。
1時間くらい後に見比べると、ガリレオ衛星の位置が少し変わっているのがわかります。
(衛星同士が近くにあると、位置のずれがはっきりとわかります)
木星の衛星の位置は,このホームページで調べる事がてきます。

 上は、イオとエウロパが近くに見えた時を写したものです。14分間でも位置の変化がわかります。

6年ごと(木星の公転周期が約12年でその半分の6年毎に起こる)に地球から見て,木星の赤道面を真横から見る位置関係になるので,
木星の衛同士が重なって見える「木星の衛星の相互食」という現象がときどく起こります。


土星
 3月1日ころ太陽の向こう側になるためしばらく見えませんでしたが,今は明け方の東の低空に見えています。この次夕方見やすくなるのは,8月ごろからです。


土星も木星同様大きな惑星で、その直径が、地球の9倍もあります。
小さな天体望遠鏡でも輪がなんとかわかります。野鳥観測用のフィルドスコープでは、なんとかθのように見えます。
輪の厚さは大変薄く,真横から見る位置になる2025年には,輪かまったく見えなくなったり,細い線のように見えます。
輪の傾きは、地球との位置関係で変化します。細い輪 
2025年には,地球から輪を真横から見ることになり,輪が一直線に見えたり,まったく見えなくなたりします。
2024年も輪は,とても細く見えます。

 ・天王星 「おひつじ座」で,木星のすぐ近くにあり,だんだん見えにくくなります。
・海王星「うお座」にあり,明け方の低空に見えます。
・冥王星 「
いて座」にあり,明け方に見えます。冥王星を見て来ました
 




探査機ニューホライズンズが2015年7月14日に冥王星に接近し,
素晴らしい画像を送ってきています。
      http://www.astroarts.com/news/2015/07/28pluto/index-j.shtml
    逆光でとらえた冥王星に見られる窒素の循環
      http://www.astroarts.com/news/2015/09/18pluto/index-j.shtml

    2012年に新しい小さな衛星が見つかりました。これで冥王星の衛星は、5つになりました。
       その他,探査機「ロゼッタ」が
   チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星で「表面に水の氷を発見した」などのニュースが注目されます。
     http://www.astroarts.com/news/2015/06/25comet_cg/index-j.shtml
  ★太陽に最接近したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
     太陽に最接近したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
 惑星などの、もっと詳しい情報を知りたい方は、次の星座の項で紹介している★プラネタリュームソフトを使うと,その日,未来,過去の惑星の星座上での惑星・月の位置も知ることができます。また,本としては,『藤井旭の天文年鑑』(誠文堂新光社)がお勧めです。
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星座
 ★プラネタリュームソフト
今日の星空や惑星の動きを詳しく調べるには,次のホーム・ページで,プラネタリュームソフトをダウンロードできます。
★Stella Theater Liteは,フリーソフトウェアで無料。一般の方は,こちらで十分でしょう。
★Stella Theater Proは,少し高級ですが,シェアウェアです。12.0等星までの恒星,軌道要素を入力すると,彗星の位置も表示してくれます。
http://www.toxsoft.com/softlib.html
★「Cielo Stellato 88星座完全ガイド」へリンク
「Cielo Stellato 88星座完全ガイド」では、全天の88個すべての星座を、イラストと星図入りで解説し、星座にまつわる神話も紹介しています。
http://www.toxsoft.com/stella/index.html
 
 星座の初心者が星座を見つけようとする時に「星座早見版」は、あまり役に立ちません。「星座早見板」は、その星座がどちらの方向に見えるかを知る道具で、星座の形が歪んで、主な星だけしか書かれていなので、それを使って星座を見つけることは、なかなか難しいことになります。星座を自分で見つけるには藤井旭ヴィジアル『星座図鑑』(1999 河出書房新社)と、同じ藤井旭さんの『星座と宇宙の楽しみ方』(2000河出書房新社)がおすすめです。少し古くさい感じですが、『星座』(小学館の学習百科事典)もとてもわかりやすいと思います。これら本には、季節の星座の探し方もていねいに書いてあります。星座の探し方では、少し不満ですが、きれいな本としては、藤井旭 『星座天体観察図鑑』(成美堂出版1998)がお勧めです。
少し画像が大きくなってしまいましたが(250~500KB)夏,秋,冬,春のガイド図を作ってみましたので,よかったらご覧ください。
・夏のガイド図
・秋のガイド図
・冬のガイド図
・春のガイド図
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流星の解説
太陽
現在のリアルタイムでのすばらしい太陽像を次ぎのホーム・ページで見ることが出来ます。
https://www.nasa.gov/mission_pages/sdo/main/index.html

これは,アメリカ航空宇宙局(NASA)が打ち上げた太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー
(Solar Dynamics Observatory, SDO)のものです。下記のSOHOより遥かに高解像度で,これまで10年間のハイライトを下記のyoutubで見ることができます。
























 https://www.youtube.com/watch?v=mvPH_gDMarw&feature=emb_rel_end

太陽の周りの様子などは,SOHO見ることができます。

SOHO:Solar and Heliospheric Observatory (英文)
 この天文台は、宇宙を飛んでいる太陽探査探査機で、太陽・太陽圏観測宇宙天文台 Solar and Heliospheric Observatory
その頭文字でSOHO(ソーホー)と呼ばれています。SOHOは、1995年12月にNASAと欧州宇宙機関(ESA)が共同で、米国フロリダ州ケープ・カナヴェルから
「アトラスIIAS」ロケットで打ち上げら、地球から150万㎞太陽寄りの軌道を地球と同じ1年太陽の周りを回っています。
 地球より太陽に近いなら、公転周期(太陽の周りを回る周期)が早くなって当然ですが、この場所では、太陽の引力を逆の方向から弱める形で、
地球の引力が引っ張り、1年で太陽の周りを回る軌道になるそうです。

 これから日本で見られる日食・月食表

2014.10.8に見られたの皆既月食
日食の注意と「太陽めがね」の作り方

日食の注意と「太陽めがね」の作り方


下弦4月2日(火),新月4月9日(火)上弦4月16日(火),満月4月24日(水)

高い半月  春の半月(4月16日(火)ころ)は,とても高いところに見えます。
      
       夕方の6時ころは,ほとんど頭の上に見えます。


★日の出・日の入りマップ月の出・月の入り時刻方角マップ (hinode.pics)
任意の場所での日の出・日の入り  月の出・月の入りの方角と時刻が簡単にわかるサイトです。とても便利で,夏至のころ網走から海から昇る太陽,海に沈太陽うが見られることがわかりました。
また,冬至のころは,網走から海から昇る月,海に沈む月うが見られることがわかりました。流氷の海から昇る満月は,流氷が来るのが1月末なので,ちよっと難しい。




人工衛星
 現在,3000以上も人工衛星が地球の周りを回っています。肉眼見やすい人工衛星もけっこうあり,1時間も空を見ているとたいてい2~3個の人工衛星を見ることができます。
国際宇宙スティーション(ISS)は,大変明るく見えます際宇宙スティーション(ISS)の予報は、宇宙開航空研究開発機構 JAXAのホーム・ページで知ることができます。

 
国際宇宙ステーションが見やすい時期は、-【夕方】-【夕方】-、【明け方】-【明け方】-【夕方】-【夕方】-、【明け方】-【明け方】…と、それぞれほぼ2週間ほどで繰り返します。
 自分の住んでいる地方の予報がない時は、緯度・経度を打ち込んでやると、計算してくれますが、そんなことをしなくても一番近いところの予報を見ると普通は、それで充分です。
100km離れたところでの予報でも、高度で最大15度程度のずれにしかなりません。。時刻も、これらの人工衛星は、15秒間で100km以上も動くため、違いは10秒程度です。

https://lookup.kibo.space/

 右の写真は、2000年10月の若田光一さんらが乗った、スペースシャトル(デスカバリー)と、
宇宙スティーション(ISS)がドッキングして飛んでいる様子です。高度が高く見える時は、1等星よりずっと明るく見えました。
人工衛星は、星のような点が星の間をスッート音もなく動いて行くように見えます。見えている時間は、数分間というところです。
 国際宇宙ステーションは、100m四方もあるような巨大な人工衛星ですが、400㎞の高度を飛ぶので、肉眼では点のようにしか見えません。ですから、青空の中でそれを見つけるのはできません。暗い夜空の中に明るく光った人工衛星なら探すのはそう難しくはありません。
 人工衛星は、中には自分で光を放っているものもありますが,ほとんどのものは太陽の光を反射して光っています。国際宇宙ステーションも自らは光っていません。
 ですから、地上が暗くなって、人工衛星には太陽の光が当たっているという条件の時見えます。それは、日没後1-2時間か、日の出前1-2時間というところです。真夜中は、人工衛星も地球の影の中に入ってしまうので、見えません。

 国際宇宙ステーションが地球の影に入る所を写真に写すと、赤く写りました。これは、国際宇宙ステーションに夕日が当たっているためです、ステーションの乗組員からは、夕日が地球に沈むところが見えているはずです。
 
天体望遠鏡を使うと、地上からその姿をとらえることもできます。

その他、
肉眼で見える比較的明るい人工衛星の予報Heavens-Above のサイトで見ることができます。
外国のサイトですが、日本語で見ることができ、右上の部で観測地を選択することもできます。

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日脚が伸びました
流星の解説
初心者は、どんな天体望遠鏡を買ったら良いの
 
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天文ニュース
ここでは、天文マニヤでなくとも、天文に興味を持たれている方なら、「面白い」と思ってもらえそうなニュースに限って、載せて行きたいと思っています。  
 太陽系外から,太陽系に飛び込んで来た2例目の天体 
 太陽系の外から,太陽系に天体が飛び込んでくることは,予想されていたことですが,なかなか発見されませんでした。
ところが,2017年にオウムアムア(これはハワイ語で「遠方からの初めての使者」)が初めて太陽系外から来た天体であることがわかりました。
それは,太陽の引力を振り切るに十分のスピードを持っていたのです。
そして,2019年,観測史上2つ目の恒星間天体であるボリソフ彗星(2I/Borisov)が,今年2019年8月に発見されました。オウムアムアは,
岩石系の天体でしたが,このボリソフ彗星(2I/Borisov)は,ちゃんと尾があり,彗星であることがわかっています。
詳しくは,リンク先を見てください。
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10900_borisov

冥王星が格上げ

 
 一般の人たちも含めて天文界の大きな話題というと,太陽系の惑星からはずされることになったことでしょう。これについては,「格下げ」された」との見方が大勢を占める意見だと思います。アメリカの一般の人や天文学者の人たちが冥王星が太陽系の惑星でなくなる事に反対したのも,そういう見方の現れでしょう。
 冥王星は,アメリカ人によって発見された唯一の惑星だったのに,冥王星が惑星でなくなるとアメリカ人が発見さた惑星が,無くなってしまうのです。
実は,私も「冥王星は,格下げされた」と,思っていました。ところが,天文雑誌「天文ガイド」で「天文学コンサイス」という解説記事を毎月書いてる東大理学部の半田利弘さんが,“冥王星は,格下げされたのではなくて,「昇格」したのだ”という意味の意見を書いていました(2006.11月号)。それを読んで私も「なるほど」,と思いました。
 それは,“冥王星が第9番目の惑星として末席に甘んじるよりも,最初に発見されたエッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)であるという位置づけの方が遙かに地位が高いもの”との見方です。
 エッジワース・カイパーベルトとは,1950年ころに,エッジワースとカイパーによって短期彗星の起源場所として提案された海王星以遠のドーナツ状の領域で,そこには短期彗星の元となる微小天体がたくさん回っていると考えられたものです。 それは,仮説上の存在でしたが,1980年代から1990年代にかけて、いくつかのチームが、エッジワース・カイパーベルトを確認しようと捜索を行いました。
 その結果,1992年にハワイ大学のジェーン・ルーとデイビッド・ジューイットが,最初のエッジワース・カイパーベルト天体1992 QB1(半径約100km)を発見しました。
その後、翌1993年には5個、その後は毎年10個以上というようにたくさんのEKBOが発見されています。
さらに2005年には,冥王星よりも大きな天体エリス (136199 Eris)も発見されました。 2006年時点で、1000を超えるEKBOが発見されています。
 冥王星は,エッジワース・カイパーベルトの中にあり,惑星というよりもそれらEKBOの仲間であるといった方が良いことがはっきりしました。
(この文は,フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の「エッジワース・カイパーベルト」の項を参考にして書きました)

 そのような,ことで,冥王星は惑星からはずれることになったのです。これは,単に定義の問題ではなくて,太陽系の外に微小天体のリングがあることが確かめられた成果と言って良いのです。

 とりあえず,冥王星が惑星では無くなった簡単な説明は,下記のようなものだと思っていますがどうでしょうか。

どうして冥王星が惑星でなくなったか
冥王星は,1930年に発見されました。発見当時,冥王星は地球より大きな天体ではないかとも考えらました。あまりにも遠くて,30年ほど前まで,きちんとその大きさを測定できなかったのです。近年になって,観測技術が進み,<冥王星は地球の月よりも小さい天体であること>がはっきりしました。
さらに観測技術が進歩し,1992年になって冥王星より遠くに小さな天体1992 QB1(半径約100km)が発見されました。
その後,冥王星付近や,さらに遠くに小さな天体が次々と見つかり,2005年には,冥王星より少し大きな天体天体エリス (136199 Eris)が発見されました。
現在は海王星より遠くにあるそのような天体が1000個以上発見されています。
 冥王星は,惑星の仲間というよりは,海王星より遠くにある1000個以上の天体の仲間であることがはっきりしてきました。
冥王星は,それらの中で一番最初に発見された天体で,それら1000個以上ある小さな天体の代表ともいえる天体です。(2007.1.4 加筆・改変)

                   宇宙の年齢は137億歳?! 
(国立天文台・天文ニュース (621))

 新聞などのメディアをにぎわせたように、NASA(アメリカ航空宇宙局)が中心となって進めているWMAP衛星プロジェクトチームは、宇宙年齢が137億歳と非常に精度よく
決めることができたと発表しました。

 この結果は、NASAが打ち上げたマイクロ波観測衛星、WMAP(Wilkinson Microwave Anisotropy Probe)の取得した一年分のデータを解析した結果から導かれました。
WMAPは初期宇宙からの光である宇宙マイクロ波背景放射を全天にわたって、詳細に観測する衛星です。2001年6月30日に打ち上げられ、地球から約160万キロメートル離れた、L2と呼ばれるラグランジュ点にいて、観測を行っています。

 観測結果を理論計算をもとに解釈すると、宇宙は「普通」の物質が4パーセント、23パーセントが正体不明のダークマター、残り73パーセントがダークエナジーによって構成されていることがわかりました。また、宇宙で最初の星は、
宇宙誕生からわずか2億年後に輝き始めただろうということもわかりました。
宇宙誕生後2億年というのは、多くの科学者が考えていたよりもずっと早い時期です。
さらに、宇宙は平らで、永遠に膨張し続けるであろうという結果も導かれました。

 WMAP衛星は、プリンストン大学のウィルキンソン(David Wilkinson)博士に敬意を表して名づけられました。同博士は、2002年9月に亡くなった世界的に有名な宇宙論の科学者です。

解説 
http://www.nao.ac.jp/nao_news/data/NASA030211/background.html


参照:NASAプレスリリース; A Baby Picture of the Universe Tell its Age
     
http://www.nasa.gov/HP_FLB_Feature_MAP_030211.html
   NEW IMAGE OF INFANT UNIVERSE REVEALS ERA OF FIRST STARS,
    AGE OF COSMOS, AND MORE
     
http://www.gsfc.nasa.gov/topstory/2003/0206mapresults.html
   Wilkinson Microwave Anisotropy Probe
     
http://map.gsfc.nasa.gov/

       2003年2月27日                        国立天文台・広報普及室
画像は,NASA より
 



最先端の観測衛星であなたも観測しませんか!
国立天文台・天文ニュース (572) 2002年8月2 日によると,栃木県宇都宮市の鈴木雅之(すずきまさゆき)さんが新彗星を発見たそうです。
私に はこの発見がとても画期的だと思います。
それは,自分で観測したのではなくて,ESA(European Space Agency; ヨーロッパ宇宙機関)とNASA(National Aeronauticsr and Space Administration;
アメリカ航空宇宙局)の共同により1995年に打ち上げられたSOHO(Solar and Heliospheric Observatory; 太陽観測衛星)によって,撮影公開されている画像からこの彗星を見つけたというのです。インターネットを使うと,プロの使っているさて先端の機材で,私たちも観測できる時代になったということです。
試しに
http://www.yahoo.com/で Solar and Heliospheric Observatoryを検索すると,すぐヒットして,その画像がリアルタイムで見ることができ,コロナの様子や,ちょうど今太陽の近くにあるカニ座のプレセペ星団がはっきりとわかります。英文ですが,ちょっと見てみませんか? 
 なお。この彗星は,あまり明るくないので,一般の方が観測するのはちょっと難しい。(2002.8.8 記)

リンク集

下のホームページから素晴らしい天体写真をダウンロードできます。
膨大な量がありますから,目的のものを絞って検索することをお勧めします。


NASA Image and Video Librar

https://images.nasa.gov/
●ヨーロッパ南天天文台 European Southern Observatory Search Images...

https://www.eso.org/public/images/


ハッブル宇宙望遠鏡の写真
http://hubblesite.org/gallery/album/

国立天文台4次元デジタル宇宙 (4D2U) プロジェクト
なかなかのすぐれもので,自分のパソコンでも動かすことができます。

  
http://4d2u.nao.ac.jp/
 
 (上記の "Zindaiji" もこちらからダウンロードできます)

天体の最新ニュースを網羅的に紹介しているサイトを見つけました。My Home Gallery というサイトで、管理者は、松永 慎二 Shinji Matsunagaさんで、ニュース・ソースサイトにリンクしていますので、詳しくは、そのサイトから調べることもできます。また、いろいろなリンク先も充実しています。
最近の天文学の情報を見るのに、ぼくは、よく「国立天文台」の「天文ニュース」を見ます。必ずしも易しくはないですが、短く要点がよくまとめられていると思います。

2024年の天文現象

2024年の天文現象の概説です。こちらをクリック
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地球を宇宙から見る Google Earth

全世界の衛星写真を自在に操作できる
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/06/13/12304.html


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